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2003年03月18日

来年度予算成立~賛成多数

 無事に予算特別委員会が終了しました。生活者ネットは賛成しました。今年の予算は収賄事件という一大事で、骨格予算によりスタートしたので、今度の予算は渡辺市長がゼロから積み上げたものです。そういう意味では市長のまちづくり方針が大きく打ち出されることを期待していましたが、実際にはまだまだ抜本的な見直しはこれからのようです。そのことを市長自身もよくわかっているようで4月以降に「抜本的な見直し」に着手すると強く決意を述べていました。そこに期待をし、そして抜本的な委託料、補助金などの見直しが進むように提案などをしたいと思います。
 特に補助金などの見直しについては千葉県の我孫子市ですでに先進的な取り組みがされています。補助金の審査をするために地域とは何のしがらみのない人々で組織されている第三者機関を設置することは多摩市でも必要なことだと考えています。
 本気で取り組みにはなかなか大変だと思いますがスピードは求められると思います。今日は教育費だったので社会教育団体に対する補助金を取り上げて、問題点を指摘しました。
 第一には社会教育団体に対しての補助金は教育委員会が社会教育委員に諮問をすることになっていますが、その社会教育委員の構成メンバーの中に社会教育団体の代表が2名いるのです。つまりは補助金の妥当性などを判断する社会教育委員に利害関係者がいることになります。私はこれはおかしいことだと思います。
 また、補助金の補助目的やその効果などをきちんと評価し、次の年の補助金額査定へとつなげていくべきですが、今は「前例踏襲」でしか査定をしていないことが明らかになりました。しかも実績主義・・・ということですが、その実績すらどうやってその中味を検証しているのかもわからないのです。このようなあいまいな手法ではやはり額の大小は関係なく『税金』という意識の希薄さを露呈してしまうと思います。改善することを検討してくれるようです。
 そして次には補助要綱ですが、なぜか文化でもスポーツもどちらも社会教育団体なのにも関わらず、スポーツ振興補助金の補助要綱の中では「交際費」が認められているのです。「交際費」の見直しは最大課題だと思いますし、市長は交際費を極力削減する方向で行動しています。にも関わらず補助団体について「交際費」を認めているのはおかしいと思います。しかもこれも「慣例」だそうで、特に会員数が大きくて、そして他自治体のスポーツ団体との交流などもあり、何かとお金がいるようですが、私は交際費のようなものをわざわざ税金で準備する必要はないと思います。これも見直すべきだと指摘をしました。文化団体連合も体育協会もどちらも全く同じ意味合いを持ち存在をする組織です。文化とスポーツでの違いがあること自体もおかしいことです。
 これは要綱に問題があるわけです。「補助金要綱」を全面見直ししてもらいたいと思います。同じ補助金ならば目的は違っても資金使途については同じ規則が必要だと思うからです。そういう意味では事務品質保証の多摩市はISOの認証を受けているとは言え、考え直すべきだと強く感じました。なぜ一方には交際費が認められ、もう一方には認められないのかについてきちんと説明責任を果たせない限りは、「交際費は認めない」にすべきと思います。
 今日は私の「補助金」に対する不満が少し解消されました。なぜ補助する必要があるのか、そしてなぜ補助金カットについては時代にそぐわないものは全て考えなければならないのに、なかなか見直しされないのはどうしてか?という気分が晴れたように思います。具体的な回答があったというよりは「抜本的に見直す」という言葉を信じているからです。
 市民自身も問題を抱えています。補助金ありきでなければ活動が出来ない・・・というところから少しでも自立心をもった活動の展開をしていく必要があると思うからです。特に社会教育ということで言えば、一歩間違えばただの「趣味」になってしまうので、そこを脱した社会的価値をしっかりと築いて欲しいと考えています。
 とりあえずは予算特別委員会が終了したので、ひと段落です。

投稿者 hisaka : 2003年03月18日

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