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2003年03月17日

2003年度当初予算④~啓発事業の行方

  予算審議は一議員持ち時間が30分です。今日で審議も4日目、各議員もだんだんと持ち時間の残りが少なくなり、質問項目を搾っていかなければなりません。持ち時間制にしないといつまでたっても審議が続きそうですが、持ち時間制は議論を不十分にするように思います。明らかに時間が足りず、そして議員同士で議論するわけではないので、各議員個人の要望大会・・・みたいになってしまいがちです。これでは予算が議会全体の総意のもとで執行されるとは言い難い状況を生んでしまう気がします。
 さて、予算書を見ていて思うことですが、何しろ「啓発事業」が多すぎます。おまけに一緒にしてしまえばもっと割安に出来そうなことを、たまたま部署が違うので別々のリーフレットや情報誌として作成していると思います。長年の間、啓発しつづけている・・・というものもあります。確かに啓発活動を持続してやっていくことは大事だと思いますが、特に広報活動については、その効果をきちんと認識していかなければならないと思っています。例えばモニター制度を実施するとか、毎年毎年同じようなレイアウトで同じような内容のものを作成するのではなく、やはり一回一回の広報誌の見やすさとかボリュームなどをきちんと評価できなければ次に生かせないと考えています。
 来年度には環境対策課「エコライフ普及啓発誌作成事業」がありますが、実はエコライフということでいえばごみ総合対策課「ごみ減量啓発広報誌ACTA」が既に存在しています。ACTAだってエコライフの一環と考えればやはりもっと効率のよく情報誌を一本化するべきだと考えます。同じ環境部の中なのに部署が違うと2つの啓発情報誌となってしまうことは残念です。むしろ市民はそんなにたくさんの種類の啓発情報誌を与えられても困ります。一つにまとめれば市民にとってもわかりやすいと思います。そして恐らくは情報誌作成の委託料も節約できると思います。それに一番は「紙」のことを考えてもです。環境部からエコを実践してもらいたいものです。資源の有効利用を考えてもです。
 そして啓発事業の行方をきちんとトレースすべきです。同じ情報を毎回流していても仕方がありません。やはり入門編、初級、中級・・・へと知識が深まっていくことこそが本当の「啓発」だと考えています。市の広報活動なども再度見直さなければ、ただ単に啓発情報誌「作成しました」という、気がついてみれば、完成品だけが埃っぽくなって隅っこに重ねてあるだけ・・・の状態が改善されるとは思えません。

投稿者 hisaka : 2003年03月17日

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