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2003年03月14日

2003年度当初予算③~小さなことかも知れないけれど。

 「チリも積もれば・・・」このことがよく見えてくる予算書です。市民サービスに影響がでない範囲での歳出の抑制を検討したというけれど、まだまだもっと変えられるところがありそうです。今は社会状況を見ていてもとても大きな過渡期です。全国的にも市町村合併問題、「平成の大合併」と言われていますが、今はまだ多摩市にとっては「ひとごと」かもしれないけれど、この状況を捉えれば大きな改革が求められることがわかります。だから、私はこれまで当り前だったことが当り前でなくなる・・・・という視点を持つ必要があると思っています。
 私はちょっとしたところで、もっと工夫が出来ると考えています。例えば職員は来庁舎などとの識別をするために男性は紺色、女性は桃色のブレザーを着用していますが、このユニフォームのために計上されているのが約450万円です。もちろん現場の作業員には必要かもしれませんが、このユニフォームが一着24,000円というのはちょっと高価すぎると思います。大事なことは職員として誠意ある応対を出来ればいいわけです。制服を着た方が清潔感もあるし、華美で派手なのも押さえられると言うことでしたが、私は制服を着たからといって清潔感が出るわけでもないし、華美で派手さを自粛するのは意識的なものだと思っています。私は「外見より中味」と言いましたが、近年ずーっと削減されている職員研修費用を見てみれば、高価なブレザー購入代を職員研修の方に回したほうが効果が期待できそうに思います。例えばこういう形でお金の遣い方をちょっとずつ見直すことは大事です。
 そして職員のネームプレートも移動するたびに作り変えている状況ですが、これも1つにつき500円ほどの経費がかかっているそうです。でもこのプレートは小さいので、名前がはっきりと見にくいことを思えば、最近、流行りにもなっているように身分証を首から下げる方式のほうがいいと思っています。顔写真いりです。けれども名前を大きくする意味ではなにか工夫がいるかもしれません。そして窓口カウンターなどにも職員の名前と顔写真の入った紹介ボードなどを置いておけば、市民がカウンターに行った時、職員の名前と顔が覚えやすくていいと思います。カウンターの向こう側とこちら側というのではなく「市民協働」というならば、やはり職員と市民の間を低くするような改善をしていかなければなりません。
 ところで唐木田にある総合福祉センターですが、この施設に対して使用しているのは一年間で約10億円です。これはかなり大きな金額で、多くの議員がため息をついてしまうところでもあります。行政活動において、費用対効果を求めることは重要なことですが、一方で、必ずしもそれだけではないという視点を持つ必要があります。これは市民保養所施設などについても同じことが言えると思います。でも、まだまだ変えていかなければならない部分がたくさんありそうです。私は、ベテラン議員の指摘を聞いては、何と莫大な投資がされているのか・・・などと税金の使途の問題点を一つ一つを思い知っているわけです。
 私の指摘と言えば、これまでの色々な経過を十分にわかっているとは言えないので、何となく自分の家計に置き換えてわかりやすい部分に目が行ってしまいます。例えば、服を買うのを我慢して、カルチャースクールに通ってみる・・・みたいな感じです。でもそのことが「いい指摘だ」と言ってくれる人もいて、それを思えば「新しい議員が入った効果」なのかと思っています。

投稿者 hisaka : 2003年03月14日

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