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2003年01月22日

よく考えてみると。

 自治労の新年旗開きに参加させてもらいました。私はまだまだ職員の現場を知らないし、私よりもよっぽど職員の方が経験も知識も豊富ということもあって話しをしたいと思っているからです。何だか議員というだけで端の席へ案内され、しかも同じテーブルには市当局として助役と人事課長、係長の3人と一緒。ちょっぴり隔離されているようにも感じました。おかげでいろんな職員の人と話しをする・・・という私の目的は達成できず。それでも何人かの職員の方とお話できたことはうれしいことです。
 同じテーブルにはあと二人の議員もいました。そのうち一人は助役がやってきた途端に来年度予算の編成の状況について話し始めました。多摩市として公共施設の中・長期にわたる修繕計画がない!ことが良くないのだと助役に対して迫るのでした。確かに・・・その通りです。公共施設を建てるのはマイホームを建てるのと同じ気持ちにならなくてはなりません。私は常に『お金』問題を考える時に、自分自身のお財布に置き換えたり、資産運用をするとしたら・・・みたいにしてイメージするわけですが、これは結構いい捉えかたかもしれないと思っています。それにしても昨日の学校跡地問題の資料を見ても、多摩市の厳しい台所事情があるわけで、中・長期修繕計画を持ってこなかったことは更なる悲劇です。
 でも、私はふと思ったのですが、実はそのことを熱心に語る議員だって約10年以上前から議会で発言をしていたはず・・・・もっと前にそのことを指摘できなかったのか?ということです。思わず「あら、そんなに必要ならどうして10年前に強く発言してこなかったのです?市だって悪いかもしれないけれど、議員としてだって責任があるのでは?」と尋ねてしまいました。すると「そうなんだよ。」。10年前ほどには気がつかなかったんだそうです。10年前なんて私はまだ中学を卒業する頃。その当時は「バブル」なんてことすら意識してなかった時代です。今、その時代のツケを残されて問題解決をしなければならない私たちの世代・・・「何も悪いことしていないのにな。」と思います。でも時間はつながっています。だからこれまでにやってきたこと、してきたことは全て負わなくてはならないのです。
 会話のヤリトリを聞いていると「バブル時代」には、本当にみんなが錯覚に陥っていたんだと思います。まさに今、「夢破れたり」です。そんな風に考えると、暗い気分になってしまうわけですが、やっぱりこれをバネにしなくてはならないと思います。その時代が過ぎたからこそ気づいたことを生かしながら切り拓きたいと思います。それにしても、ただいま社会全体が「入院中」という感じです。誰がどんな手術をすればいいのか、手当てすればいいのかすらわからずに、いつまでも…こんな状態が続くのでしょうか?それは多摩市でも同じです。あちこちに一時的な緊急手当てだけをやっていてはダメだと思っています。
 「おっ、なにか市役所が活発に動き始めた」とか「何かやり始めたみたい・・・。」という空気を市民にじわじわと伝えることが出来るように市役所が変わったとすれば、‘まち’の人々も変わってくるように思います。そのためには職員のやる気が高まるような方策はもちろん、士気が鼓舞するような職場風土ってものすごく大事だと思います。
 最近思うことですが「待っていてもダメ!」ということです。市民全体の意識の高まりを待つのではなく、ちょっと「攻め」の姿勢で市民に挑戦してみたらどうかと考えています。どうにかして悶々としている空気を変えたいと思っているのはきっと私だけではないと思います。

投稿者 hisaka : 2003年01月22日

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