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2003年01月23日

当事者の意見を反映出来るようにしたい

  議会にはやっぱり様々な立場の人がいたほうがいいと思います。そのことを一番感じるのは「子ども」の問題をとり上げる時です。
 今日は給食連絡会の集まりがあったので、久しぶりに参加しましたが、やはり一番感じたことは「子育て」ってある意味では喉もと過ぎれば熱さ忘れる・・・に近いのかもしれないということでした。給食連絡会では食材の安全はもちろんですが、食器の問題、今は給食センター建替えのことを意見交換しています。つい先日、議会に来て、それぞれ会派に話しをしに行ったそうですが、給食を食べている子どもがいない議員のほうが多く当事者の思いがなかなか伝わらない気がしたそうです。
 私はもちろん子どもがいませんが、自分自身はお弁当持参っ子だったので、食器の安全性のことには子どもの時から少しの関心はありました。そして食材選びや栄養のバランス、「食べる」ということには気配りのある母親に育てられたこともあり、人を良くする「食」の重要性は一応自覚をしているつもりです。先日の新聞報道ではメラミン食器に含まれる化学物質は危険な環境ホルモンであるとの報道もありました。いち早く強化磁器の導入を図るべきです。
 保護者宛てのお便りによると「強化磁器導入」が市長に提言されたので具体化に向けて検討を進めるということが書いてありましたが、私は「検討を進める」とは本当に曖昧な表現だと思います。検討をした結果、導入しないことになるかもしれないからです。いつまでに具体的な計画を出すのかくらいは意志表示してもらいたいものです。
 いづれにしても「給食問題」も今、子どもがいる人たちにとっては渦中の課題で問題となるわけですが、成人した子どもしかいない議員が多いので給食問題の優先順位がどうしても低くなってしまうのです。これは残念なことです。そういう意味で、私はもっと多様な人材が議会に欲しいと思っています。市民には様々な問題や課題があります。でもやっぱり自分自身の経験や実感が発言をする一番の根拠になっていくのだと思います。もちろん想像力を働かせることで問題意識を広げていくことも出来ますが、常に問われるのは自分の立場だと思います。今の自分の身の丈にあった視点から様々な課題を捉えて、そして発言をしていくことが最大限出来れば、私は責任を果たせているのではないかと考えています。だから、例え、25歳で経験や知識不足とされたとしても十分に存在価値を示すことが出来るし、存在価値を示すことが出来なければならないとも思っています。
 あるお宅へ行った時に言われたことです。「だから、あなたはどうなのよ。」それは、「生活者ネットワークという団体はあったとしても、あなた自身が問われているのよ。」ということでした。彼女は「生活者ネットワークはよくわからないけれど、あなたは頑張りなさい。」と言うのです。彼女に生活者ネットワークのことを説明しても、あまり理解してもらえないようでした。
 私が一番大事にしたいのは「私自身の10数年後の社会」です。その時、私はちょうど30代後半にさしかかっているからです。私はいつもその時に「こうあったらいいな」という社会像を描きながら活動をしています。今は、そんなに当てにされない若者だけれど、きっと私たち世代が一番力を発揮する未来へ向けて、今から準備をしたいというのが私の今の立場です。

投稿者 hisaka : 2003年01月23日

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