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2002年09月24日

やっぱり「みんなで一緒にまちづくり!」が大事

 来年度に向けた予算要望の時期が近づいています。議会(議員)に対してもさまざまな団体などから働きかけがあります。 議会最終日の前日、今日は事務整理日で休会です。午前中に「手をつなぐ親の会」(障がい児、障がい者の親たちで結成しています。)と懇談会がありました。2週間くらい前に全議員に対し、出欠確認の手紙が来ました。これまでは要望書を持って、議会の開催中に一つ一つの会派をまわるというスタイルでお願いをしていたとのことです。けれども今回からは懇談会形式を採用し、代表などだけではなく会員の人とも本音でざっくばらんに話せるようにしました。初めての試みだそうです。代表の岩崎さんは「議会と行政とスクラムを組んで進めていきたいし、そうしなくてはならない。」との思いを話していました。例え個々の問題だとしても、親たちが切実に抱えている悩みを議員に対し投げかけながら、意見交換をすることが大切だと考えたそうです。
 出席した議員は私を含めて10名でしたが、皆が口にしていたのは「こういう場所に来て、勉強をしたい。」ということでした。私は「勉強をする」という表現はしっくり来ないので「意見交換をしながら一緒に考えていきたい」と述べました。というのも正直、例えば法律のこととかを含めた制度面については全く事前の勉強不足だからです。恥ずかしいけれどもそういう部分を自分で勉強をしながら、現実問題については、当事者の方々に教えてもらいながら、意見交換をして、その中で何が実現可能なのかを判断していく、一緒に見つけていくことをしていきたいという強い思いは持っています。
 今日の意見交換の中では『障がい者の自立』をどうやったら支えていけるのかが焦点だったように思います。特に学校卒業後の就労問題などは切実なものです。年齢によっても抱える問題は違いますが、やはり障がい者(児)が助けてもらいながらかもしれないけれど、自分自身を自分自身でステップアップさせるために何がしていけるのかということだと思います。自立支援センターとしての「のーま」の活用も話題にでました。「のーま」は開所したばかりなので、これからみんなで「のーま」を育てていこうという方向性では一致していたと思います。「いろんな意見や苦情とかをどんどん現場の人にぶつけることが大切」だと言う岩崎さんの意見には賛成です。
 「行政の職員も数年で担当を変わってしまうし、継続的な視点にたちながら政策を進めるということにはつながっていかない。」という批判もありました。私はその気持ちが本当によくわかります。「結局自分たち(行政職員)は身分も安定していて、何もしなくてもお給料もらえる。」という意見もありました。そのこともよく理解が出来る気持ちです。そこで私が最後に会の皆さんにお願いしたことがありました。まず、職員も今の人事制度のもとでは、数年で異動してしまうからこそ『障がい者基本計画』があることをお伝えしました。そして皆さんでこの計画の中味を点検してもらいたいとお願いしたのです。というのも私を含めて、なかなか当事者としての経験のない職員も計画策定の時点でさえ「イメージがわかない」と思うからです。一体何をどのように充実していくことがいいのか。今はどういう状況で、そしてどうやって何を改善していくことができるのか?そのために必要なものは何か?市民自身(親も含めた)で解決出来ることはあるのか?行政がやるべきことは何か?そういう問題について、一度、最初から見てもらって考えてもらいたいとのお願いをしてしまいました。計画の中にはたったのひとことで「充実する」とありますが、これをいくら眺めていても、何もわからない状態・・・私自身が置かれているからです。
 やっぱり「みんなで一緒に」念頭に置きながら計画をたてて、実行をしていくまちづくりが必要だと思います。いくら想像力を働かせたとしてもわからないことがたくさんありすぎます。だからこそ当事者参加が大切だと思うのです。その中で行政、議会、市民の役割分担も生まれるはずです。
 来年の予算要望としての懇談会だったのに、逆に、私自身が皆さんに要望をしてしまったというちょっと失礼だったかな…という反省が帰り道で心によぎりましたが、私の思いが伝わればそれで良し!にすることとしました。

投稿者 hisaka : 2002年09月24日

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