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2007年10月31日

討議できる議会を目指す?!

 今日一日は盛りだくさん内容。午前中は文教常任委員会。継続審査案件になっている学校の適正規模・適正配置に関連した2件の陳情について意見交換など。結果的には引き続き慎重審査をするということで、結論は下せず。審議会の結論を待たずして、先に議会で決着をつけることは望ましいこととは言えないというのが理由です。


 さて、午後からは「議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会」が開催され、全13名と議長が一堂に集まり意見交換。まずはそれぞれが個々に議会改革で目指したいことを出し合いました。
 大きくは2点。市民にもっと公開していく(情報の公開・市民参画の観点)と議員同士の意見交換をもっと増やしていくということになるのだと思います。13名それぞれ立場が違うとはいえ、「もっと議員同士で話し合いをしたほうがいいよ。」との考えでは概ね一致できているようです。

 逆に言えば、誰しもが現在は「議員同士の意見交換が少ない(もしくは・・・ない?!)議会運営になっていると言うことを認めているようなものですね。しかし、それはなぜなのでしょうか?何か制約はあるのでしょうか?

 そのことについて各々から理由を分析してもらうと面白いのかもしれませんね。

 実は、「議論してはいけない」というような制約が現行制度上で設けられているわけではありません。つまり、現行制度内でも「討議できる議会」を目指した運営ができるわけです。ところが本会議では議員同士のやり取りは皆無に等しく、委員会での意見交換も「休憩タイム」に行われると言うのが通常のかたち。

 ・・・・・結局のところ、行き着く先には議員がそれぞれ「論客」となれるだけの情報収集ができているのか、その技量があるのかが問われることになるでしょう。当然ながら、自分も含めて。「議論は必要だと思うけれど、議事録に残らないのであれば・・・・・」と変に謙遜しているのかもしれませんが、「議事録に残さない限りで意見交換を行う。」という議員感覚を打ち破っていくことが求められるのでしょうね。遥や、議会改革というのは構成メンバーである一人一人の議員に帰する部分が絶大と言っても過言ではありません。「古びたしきたりに異議を唱える勇気を持つ」・・・これは議員になったとき恩師からいただいた言葉の一つです。(でも、私もずいぶんと浸かりきってしまったでしょうか?!)


 今、求められていることは「議会が一枚岩になる。」ということだと思っています。なぜなら、議会が一枚岩になって初めて、市長の権限と対等な立場で物申すことができるようになるからです。市長が自分を支援してくれている議員、してくれない議員と半ば好き嫌いで判断し、「馴れ合い」の市政運営を実施してきたが従来型。しかし、残念ながら、それでは本来の議会の機能は発揮されないのです。市長の好き放題にストップをかけなきゃ!?そのためには議員自身も互いの利益だけを主張することから卒業しなければなりません。そして議会としての合意形成を目指していく・・・・。これは随分と高邁な理想になってしまうのでしょうか?
 議会改革の内容として「討議できる議会を目指す!」なんてことを掲げると・・・「何をいまさら。」と思われるかもしれません。思われると思います。しかし、傍聴に足を運んだことのある市民には理解できる目標であると感じます。

 いずれにせよ、「一枚岩の議会」の構築に必要な最低条件が「議論を尽くす」「討議を尽くす」ということだと思っています。なので、私も議論できる議員になれるように日々精進するのみ。「討議する議会」に置いてきぼりにされないようにしなくちゃ!

投稿者 hisaka : 2007年10月31日

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