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2007年06月06日
認知症を防ぐ!
高齢福祉課が主催をした認知症予防をテーマにした講演会に参加をしました。平日の昼間の時間帯に関戸公民館のホールで開催する日程について、人の入りはどうなのかしら?と思っていたのですが、会場に入ってビックリ!空席はまばら。もちろん参加者の多くはどちらかと言うと50代半ば以上とお見受けしましたが認知症に対しての関心の高さを知りました。
本日の講師はNPO認知症予防サポートセンターの釘宮由紀子さん。講演会の内容は「認知症に強い脳をつくる」ということ。それについてはホームページにもエッセンスがのっているのですが、常に脳を働かすというか脳に刺激を与えるというか、要するに「知的な脳の機能をたくさん使う人は、認知症の発症率が低い。」ということになりそうです。
高齢者になると趣味活動をなさる方も増えるわけですが、編物やカラオケや書道など「手続き的な記憶」でやりこなせてしまうような趣味よりも、旅行やパソコンや、麻雀、囲碁・将棋などの方が認知症予防には有効との結果が出ているそうです。ちなみに、旅行についてもパック旅行のようにただ参加する旅行ではなく自分で計画からたてるような旅行にすることが必要だとか。特に意識をしなくとも、楽しい余暇活動をすることが自然と認知症予防につながることが理想ですね。
ちなみに認知症の有病率ですが、2001年の調査結果から下記のように推計されるそうです。(配布資料より)
65歳から69歳までは1.9%
70歳から74歳までは4.5%
75歳から79歳までは8.8%
80歳から84歳までは18.1%
85歳以上は33.9%
やはり加齢とともに有病率が増加していることがわかります。つまり、長期的に続けられる余暇活動が必要ということになるでしょう。釘宮先生が活動をなさっているNPOでもそのためのプログラムの普及をしているようです。
昨年度、多摩市でもこのプログラムに基づく活動で3グループが誕生し、現在も自主的な活動を続けているとか。今年度も本プログラムに基づいたグループづくりをしていくとのことでした。(65歳以上でないと参加できないが)
グループづくり=地域の仲間づくりですね。地域で新しい人間関係をつくるという点でも有効でしょう。もしかすると、団塊世代の地域デビューを助けるための有効手段にもなりそうですね。ただし「認知症予防」ということになると、「私はマダマダ関係ない。」と考える人も多いと思うので、呼びかけの工夫が必要になるでしょう。「認知症予防プログラムに参加しませんか?」という呼びかけでは敷居がグンと高くなりそうなので。
認知症予防・・・・というか、高齢者の健康問題はこれからの大きな課題です。何と言っても社会保障費とも大きく関わってくる問題であることは言うまでもありません。
投稿者 hisaka : 2007年06月06日
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