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2007年03月22日

失われた世代・・・

 閑話休題。私の世代は最近・・・ロストジェネレーションと言われているようですね。先日の朝日新聞の記事より(2007/03/19)。

●ロストジェネレーション@選挙~地方議員に育てます。

▼ヒナをタマゴからかえすように、若い地方議員を誕生させるゆりかごみたいな組織がいくつかある。どの党で出るかより、まずは体験→次はノウハウ→当選後もみんなで勉強会。フリーター感覚のところもあるけれど、不況の荒波にもまれたさまよえる世代(ロストジェネレーション)の参加なくして日本の将来はない。だから、普通の若者が入りにくい地方政治の「参入障壁」を突き崩すゆりかごなのだ。(太田匡彦、多田敏男)

まず政治に参加させる
▼佐藤大吾さん(33)のもとに春の統一地方選に出る若者が10人ほど来た。「出ることにしました」と自信に満ちた顔、「何から手をつければいいでしょうか」と不安げな顔。選挙区も大都市ばかりではなく、政党もばらばらだが、「母校」は98年に立ち上げたNPO法人ドットジェイピー(東京都港区)だ。
 国会・地方議員の事務所へ、学生をインターンシップで派遣する仲介事業。データ整理や演説の準備、あいさつ回りにも同行する。昨秋までにのべ4794人が経験した。この春の立候補予定者は30人を数える。
 はじめから政治家志望の学生は「10~20%程度かな」。それでいいと佐藤さんは思う。「若者が投票に行かないということは、その意見を代弁する候補者、当選者が出てこないということ。そのままだと若者にとって生活しにくい社会になる」
 25歳のフリーターが地方議員をめざす連載マンガをしかけ、藤田晋サイバーエージェント社長(33)ら若手経営者と巻き込んで「マニフェストを読んで選挙に行こう」と呼びかけるイベントも。
若者を政治に連れ出す「孵化」機能が一番のねらいなのだ。
 卒業生のひとり、山口県宇部市議選に立つ穐村将人さん(28)。神戸大3年生の時にインターンを体験し、昨年末、東京のコンサルティング会社をやめ、Uターンで立候補を決意した。
 ただ、無所属だけにツテも技術もない。佐藤さんに紹介してもらった国会議員の秘書に一から学ぶ毎日だが・・・・・・。

塾で出馬への準備
▼まずはマニュアル。2枚組を読ませる。
 「演説は幼児連れの方が通り過ぎるまでマイクを切る」「チラシを配る時は名前を書いた面を表に」。若者政治家養成塾の千葉塾長、中村実船橋市議(39)がつくった。
 2月にも15人の応募者から2人を選びマンツーマンで指導。公職選挙法の解説や、駅前での演説とビラ配りの研修も。
 その1人、千葉県議選に立つ田沼隆志さん(31)は昨年8月、大手経営コンサルタント会社を辞めたが、「顔が隠れないマイクの持ち方さえ知らなかった」。
 自民、民主両党にも養成講座を持つ地方支部はあるが、無所属はそうはいかない。「政治の世界は目に見えない参入障壁がある。一から挑戦するのはたいへん」と田沼さん。企業家と同様、地方政治の世界でも新規参入の壁は厚い。
 埼玉養成塾=表=で講師を務めた松本武洋和光市議(37)は、無所属新人の看板が有利とみる。
「無党派層から共感を得られやすい。養成塾で学んだ人は、7、8割の確率で当選している」千葉でも埼玉でも、無所属候補を優先的に塾に入れる。ただ、現場では研修で分からない現実がある。三重県鈴鹿市議選に立つ中村有宏さん(27)は、埼玉養成塾の菅原文仁戸田市議(31)に電話でしかられる毎日だ。
 菅原さんは毎日メールで報告を送らせ、「現職のように後援会があるわけじゃないんだぞ」。最後は現地に入って手助けするしかないか・・・・・・。

党派超え当選後も勉強
▼どの党かより大事なことがある。
 全国若手市議会議員の会。千葉県市川市議の高橋亮平さん(30)が会長で、自民、民主、公明各党、そして無所属議員の混成団だ。「当選しても思うような活動ができない若手議員は多い。党派を超えてレベルアップを支援する必要がある」
 研究会で、行政評価や市役所改革の条例案や政策提言をまとめる。議会の質疑はどうなるのか台本もつくってみる。会員数は300人を超えた。
 高橋さんは学生時代から、ドットジェイピーの佐藤さんやアイカス=表=代表理事の田村広行さん(28)らと、若者の投票率向上をめざすNPO活動などを通じて交流を深めた。ネットで参加者を募り、連載マンガでノウハウを伝授する佐藤さんの活動は孤独なものではない。今風のツールを利用してゆるやかに広がる連携の輪がある。
 「僕らはネットワーク世代だ」。高橋さんは言う。「NPOや社会企業家、若手経営者らと連携し、政党など既存の枠組みにとらわれず、自分たちの世の中は自分たちがつくる必要がある」

■他にもこんな動き■
●「I-CAS(アイカス)」
 99年に中央大生らが立ち上げ、02年にNPO法人。約1千人の学生に議員にインターンを仲介、統一選は3人の候補が出る予定。
●「WAAV(ワーブ)」
 首都圏の学生らが97年設立。99年から政策立案コンテストを行い、この参加者から候補が出る動きも。
●埼玉養成塾
 若手市議や町議たが開講、03年の統一選も今回も約20人が参加。5人前後が春の立候補を検討中。

就職期に不況が重なり、フリーターやニートの多い25歳から35歳までの世代。地方選への立候補も増えそうだし、参院選のゆくえを決める層にもなりそう。新年連載に続き、候補者編と有権者編に分け、政治参加のありようを追いかけます。ご意見、情報はlost-gen@asahi.comまで。

 今日はひょんなことで、この記事のことが話題になったのですが・・・・私も「。「若者が投票に行かないということは、その意見を代弁する候補者、当選者が出てこないということ。そのままだと若者にとって生活しにくい社会になる」というのはその通りだと思っていて、若い世代が共感を持てるような議員の存在は貴重な存在だと思います。
 
 でも、若くして議員になるということは、そのままずっと議員を続ければいつか「若くなくなる」わけですよね。年を積み重ねるということは経験を重ねることになり、それもまた議員にとっては大事な要素になるのかもしれませんが、経験があるから「いい」ということにもならないのかもしれませんね。積み重ねた経験をどうやった社会に還元していけるのかも含めて視野にいれていかなければいけないのだと思っています。
 「議員しかできない人間にならないように研鑚を積みなさい。」と言うのが私の恩師の言葉です。議席にしがみつくような人間にはならないで欲しいと言うことだと思って受けとめています。考えてみれば、私も・・・25歳で初当選をしてから5年目。30歳になりました。あっという間ですね。

 つい昨日は顔見知り(でも名前は存じ上げないのですが)の紳士から「えーーーーーっ、もう30歳になったの!」なんて言われました。「見た目はまだまだ大丈夫だよ~」なんて慰めてもらいましたが・・・・


 今日から都知事選ですので、来月8日の投票日までは通常の政治活動にも一定の制約が生まれてしまいます。その間に市議会も終了し、統一地方選挙本番を迎えることになるのでしょうね。

投稿者 hisaka : 2007年03月22日

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