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2006年09月28日

公共施設の使用料

 明日が定例会の最終日。それに向けての打合せをしました。実は、悩ましいなと思っているのが「公共施設の原則有料化を見直す」という陳情への判断。

 この陳情が付託されていた委員会では「趣旨採択すべき」という結論です。これは委員長判断でした。委員長は同じ会派なので、会派としてどう判断するのかが問われているのですが、私たちはもともと公共施設の使用料については「原則有料化」の立場にたってきたので、陳情趣旨そのものだけで考えると同意することは難しいと言えます。
 
 この間、決算特別委員会の時にも使用料の問題で質疑する議員さんもいたのですが、今年の7月から施設の有料化が行なわれたものの、全体的には特段に施設利用が抑制されている状況は見られないようです。しかしながら、特に公民館のホールについては使用が減っていることが指摘されており、実際の状況でもホールについては使用率が下がっている模様です。施設の使用料負担に反対する立場からは「せっかく施設があるのに宝物持ち腐れ。使用してもらったほうがいい。使用料負担があるから使われなくなったんだ。」という主張がなされています。
 その一方で、「今までは使用料が免除されていたので、本来、その施設が想定している利用用途ではない使用のされ方が行なわれいて、その状況が改善されていたことは望ましいのではないか。」という意見も存在しています。
 両方ともの意見に頷ける部分もあるので、実際に市民活動をしている人たちに意見を聞いてみたのですが、「使用料の負担については、一人で利用するわけではないのでそれほど負担には感じない。」「前までは(施設の定員と見合わない)少ない人数で利用していたけれど、利用しなくなった。」「(永山公民館の)サークル活動室のような無料で使える場所があるのであまり不自由は感じない。」等・・・ホールについては日常的に利用するわけではないので、利用する時にそれなりの負担をすることは「仕方がない。」と考えている人の方が多いようです。

 聞くところによると、ホールについてはわりと頻繁に利用していた活動団体もあるようです。その団体にとっては施設の利用料の負担が大きく影響しているとか。


 全体的に考えれば、やはり「原則有料化」の考え方で、使用料を負担していく方向を選択せざるを得ない時代だと思っています。しかし、その使用料の料金設定については議論の余地があるのかもしれませんね。ちなみに、全く施設を利用していない人にとってみれば、「利用する人が負担するのは当然。」という意見しか聞こえてこないわけで、私の周りで施設を利用していない人たちは「無料で利用している方がおかしい。」との意見を持っています。そのことを考えれば、やはり「原則有料化」という考え方を見直すことは難しいのではないかと思っています。

投稿者 hisaka : 2006年09月28日

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