« 地域安全安心マップ その② | メイン | 国民保護計画 »

2006年02月09日

「食育」

 食育は私もかねてから関心が高い分野なのですが、食育基本法が制定されたこともあり、国をあげて本格的に推進されつつあります。何が本格的なのか・・・というと、やはり法律がひとたび制定されるとそれに関連する予算計上があるわけで、食育推進担当ホームページによると来年度予算案でも関係省庁の連携で力強く?予算化されています。
 食育の推進については、「食育推進基本計画(案)」が検討されているようですが、これによると平成22年度までに全国各市町村の50%以上で「食育推進基本計画」が策定され、実施することを求めるようです。この目標値が素案どおりにそのまま確定するならば、おそらく国は数値目標達成のために、平成22年度までに各自治体に基本計画の策定を奨励するのだと思います(予算をつけたりして)。でも、国の目標達成に貢献すべく急き立てられたとしても、自治体にとって「食育推進基本計画」を策定するというのは煩雑な事務作業。ここでまた市民参画をするとなれば、さらに大変な苦労があるでしょう。
 というわけで、おそらくは、平成22年までに策定してあれば、一応は「優良自治体」となれるので、策定時期については「食育」に対する自治体(首長)の意向が反映すると思われます。つまり、何が言いたいかというと、多摩市はいつになったら多摩市版「食育推進基本計画」を策定するのか?ということ。

 私は現市長は「食」の問題はとても重要だと考えていると理解しています。例えば、昨年の9月議会では「食育基本法の成立を受け、第一小学校を「食育モデル校」とし、自校調理方式による学校給食を求める陳情について」が提出されましたが、その際にも「就任以来、何とか(一部の学校からでも)自校方式による学校給食の実現ができないのかを考えてきた」と明らかにしています。子どもたちにとってセンター方式よりも自校方式による給食がいい!というのは私も同感ですし、市長がそのことを真剣に考えていたとすれば、素晴らしいことだと思います。
 
 もちろん、「計画」を策定すればいいわけではありません。しかし、少なくとも市長は「食」の問題にかなり関心が高いはずなので、食育基本法を意識した取組みがどのように進むのだろうかと期待しています。でも、残念ながらそういう発想はないのかもしれません。なぜなら、先般示されている「(仮称)戦略プラン(案)」ですが、この中には「食育の推進」と書いてありますが、それをトータルで進めていくような推進計画づくりは視野に入っていないと見受けられるからです。
 「食」行政は今まであまり光があたっていなかった分野ですが、食育基本法ができたり、「食」の安全に不安が大きかったりと、ずいぶんと、いや、かなり注目を浴びるようになっています。

 多摩市版「食育推進基本計画」の策定はまだ数年先かもしれませんが、「食育」分野にはさまざまな部署が関わるはずなので、トータルとしてどんな取組みが進んでいるのか、市民にもわかりやすく捉えられるような工夫がほしいなあと思っています。

 ちなみに企業も色々と取り組んでいるようです。例えば・・・たまたま見つけたから掲載しますが、こちらこちら・・・などなど。
 

投稿者 hisaka : 2006年02月09日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1085