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2006年01月20日

市民の立場で進めて欲しい

 建設環境常任委員会がありました。尾根幹線道路沿い、南野3丁目に15階建てのマンション建設が浮上し、早ければ2月初旬から着工される予定です。周辺環境を考えるとかなり突飛な高さのマンションです。近隣住民の方々はマンション建設計画の見なおしを求めています。今日はそれに関する陳情の審査でした。住環境の悪化を危惧する方々の陳情でした。もちろん、結果は「採択」。
 でも、「採択」されたとしても、それがどのくらいの効力を持てるのか・・・過去の事例を見ると正直情けなくもなりますが、議会が「採択」をしたということを受け、行政が事業者にどう対応していくのかが問われます。

 陳情審査の中で行政との質疑を聞いていると、多摩市のまちづくりの将来そのものが本当に不安になります。都市計画の整備方針がまとめてある「マスタープラン」ですが、これは「大まかな概念をまとめたにすぎない」という説明に終始し、個別の土地についてはその都度その都度対応をしていくというようなニュアンスでした。その際、「近隣住民との合意」があるべきだとは言うものの、そのために行政がどのような役割を果たすのかという点については相変わらずお茶を濁したような答えしかありませんでした。ただ、「(法律に反していなければ)こうしなければならないと指示することは難しい」ということだけはしっかりと断言していました。

 今日も話題になったことは、多摩市にはまちづくりの権限がないということ。桜ヶ丘にオープンしたパチンコ店についても、当初、多摩市は「スポーツジム」ができると思っていたそうです。「多摩市は騙されたんだ」という表現で意見を述べていた議員がいましたが、騙されたのかどうかはわかりませんが、いずれにしても多摩市の無力さを露呈した事例だと思います。

 行政の職員は法律に則った事務手続きを粛々と進めていくという立場かもしれません。でも少なくとも、市長はそうではありません。市民の立場にしっかりと立ち、まちづくりを進めるためには法律と戦わなければならない場面もあっていいと感じます。市長には勇気を持ち、市民の立場でまちづくりを進めてもらいたいものです。

投稿者 hisaka : 2006年01月20日

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