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2005年06月13日

議会抜きにはさせない

 総務常任委員会がありました。審査された条例案(印鑑証明書の性別欄削除の提案と地方税の改正に伴う市条例の改正)は全会一致で可決すべきものとなりました。
 今日の委員会では第四次総合計画の改定の進捗状況が報告されました。現在、総合計画審議会において検討されているわけですが、あわせて市民への説明会、アンケートなども行っているところです。この審議会ですが、従来は議会選出の委員が5名参加していました。私も1月から4月まではメンバーの一員でした。しかし市長の諮問、付属機関に議員が参加することに対し、一定の整理を行った結果、総合計画審議会にも議会選出委員を送らないことが決まりました。

 そこで、今日の委員会の中で問題になったのは、今後の計画改定作業において議会との関係をどのようにしていくのかという点でした。「議会抜きには考えられないよ!」と鼻息荒く語る議員もいました。確かに情報共有と言う点からは議会とどのように意見交換をするのか、また意思疎通を図るのかは重要なこととは思います。まずは情報共有と言う点からは、私は総合計画審議会の資料一式を議会図書室に配架してもらうお願いをしましたが、これには一週間あまりで対応してくれました。今後、都市計画的な点からも「街づくり条例」の策定に向けた取り組みをしているので、こちらのほうも市民検討委員会で配布している資料の一式を早急に議会図書室に置いてもらえるよう依頼しているところです。

 確かに情報共有は重要ですが、これについて議会からも積極的な行動を見せていかなければならないと思っています。「議会」は議決機関でもあり、地方政治の中では首長と同等に重要な機関です。しかしながら行政(もしくは市長)に対し、議会への情報共有を求めるだけではやはり不十分な気もします。議会の権威を振り翳したところで、実質がどのように伴っているのかを行政には見られているように感じています。結局は議員が各自で好き勝手に物申しても、それは議会の意見にはならず、どんなにいい意見であっても、一個人、一議員としての見解に留まる傾向が強いです。
 
 総務常任委員会の中には議長が加わっています。議長はそのあたりを心得ているのか、「総務常任委員会としてなのか、もしくは議会としてなのかはわからないけれども、議会として勉強会なり、意見交換なりやることが大事ではないか。」という問題提起をしていたのですが、その通りだと思います。
 行政の今のところのスケジュールによると2月頃に議会への説明をするために全員協議会を開催する予定のようです。しかしながら、ここで説明をされる内容はほぼコンクリートされているに決まっていて、協議会の中で意見を言っても「なしのつぶて」ではないのか?という疑義があります。企画部長からは個人的な見解としてですが「その前の段階でも意見交換会など何らかのかたちで開催することも必要かもしれません。」と話していたわけですが、あくまでもこれは個人的な見解。あとは市長が議会とどのような関係を築きで市政運営するつもりなのかにかかるでしょう。

 「議会抜きでは考えられない。」確かにその通り・・・しかしながら、その発言に資する議会であるのかないのか・・・。私もその一員として考えるに、議会自らの課題にはまだまだ応えきれていないことは十分に自覚する必要がありそうで、どう課題解決していくのかでは時間がまだまだかかりそうだと感じています。

投稿者 hisaka : 2005年06月13日

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