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2005年03月19日

知的障害者の施設は必要だけど

 先日の予算特別委員会で、私たちの会派では来年度の一般会計予算に否決という態度をとりました。
 私たちが提案者になった修正案では旧西永山中学校の跡地を活用して予定された知的障害者授産施設関連費用の約40万円を削除するものだったのですが、これも本当に苦渋の決断でありました。知的障害者授産施設に対しては必ずしも反対ではなかったからです。施設規模に対しては異論があるものの、現段階で示されている定員100人規模の施設であっても、とかく当事者からは切実なる要望が出されており、これを無視することはできないとは考えています。
 しかしながら、どうしても「学校跡地」という部分に対し、すんなりと受け容れることができず「反対」を示すこととなりました。これはある意味で大きな判断だと言えます。例えば来年度予算の中には、私たちが約20年前から主張してきた学校給食の食器問題が解決に向けた経費が計上されていました。予算案に否決することは私たち自身の運動に見えてきた明るい兆しまでも自ら摘むことにもなります。それでも今回は「否」という決断を下したわけです。

 今日は急遽、今回の予算案に対する態度について、「なぜ?」と感じた市民の方とお会いすることになりました。約1時間にわたり、今回の結論に対する説明と意見交換をしました。私たちがなぜ「否決」だったのかについて概ね理解して下さったようですが、この結果については本当に残念でならないと言われました。数年来、当事者と行政との話合いの積み重ねがあり、今回の施設計画に至ったことは重々承知しています。私たちとしても「申し訳ない」と感じる部分も決してないわけではありません。しかしながら、学校跡地問題とセットで出されてきた今回の計画については受け容れることができません。そのことを伝えました。
 実は週明けの火曜日には厚生産業常任委員会が開催され、これに関連する陳情の審査が行われます。そこでも私たちは再び、施設建設を願う市民の方の意向には沿えない態度をとらねばならないと考えています。ここは私たちにとっても辛い部分もありながら、筋を通していきたいと思っているところです。

投稿者 hisaka : 2005年03月19日

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