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2005年02月26日

成長している‘まち’

 知人を通じて、埼玉県の吉川市に遊びに行きました。吉川市はベッドタウンとして売りだし中の‘まち’です。多摩市と同様に旧公団による開発が行われたニュータウン区域があります。もともとは農村で市域に占める田畑面積は半分近くになっています。
 ニュータウンと言われる区域を案内してもらいましたが、駅からバスで10分くらいのところに近代的なデザインの建築物が広がっていました。ちょうどバスステーションのあるセンター広場風のところには至近の住民が買い物をする大きめのスーパーや病院などがありました。
 吉川市では団塊の世代と20代後半、30代の世代がほぼ同数存在しており、伸びているのは若い世代の転入者で、新しく開発されている区域ではプレハブ校舎を建てねば追いつかないほど子どもたちが増えているそうです。今、売りだし中の稲城市域のニュータウンと同じような感じがしました。
 このニュータウン地域内にある図書館など複合施設に立ち寄ると若い世代の親子で溢れていました。そのにぎわいに‘まち’の若さを感じ、多摩市でもかつてはこんな様子だったんだろうと思いました。新しい住民どうしの交流の広場や、いわゆる新住民と旧住民との調和は‘まち’の課題になっているのも多摩市と同じ現象です。
 今後まだまだ‘まち’としての都市化と人口増が続きそうな自治体で、一緒に訪問した友人らは「いろいろなことができそうな‘まち’」という印象を述べていました。多摩市などは「成熟している都市」と言われるわけですが、その雰囲気とは異なり、これからの‘まち’だなという兆しが感じられました。なぜならば、‘まち’に存在する楽しみの拠点に公共施設があり、土曜日の昼下がりにこんなにも若い人が集まってくるのかとある意味感心してしまったからです。
 今年の4月から市民参画条例が施行するとのことですが、成熟した多摩市での自治基本条例が運用されるのとはまた一味違い、これからの‘まち’で進んでいく市民参画が将来的にどんな‘まち’を描いていくのか、今後注目してみたいなと思いました。

投稿者 hisaka : 2005年02月26日

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