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2004年09月14日

建設環境常任委員会…陳情や請願を出すという行動にも

 昨日の厚生産業常任委員会の「花火大会再開」の陳情は多摩大学の学生たちによるものでした。建設環境常任委員会でも、同じく多摩大学の学生グループからの陳情を審査しました。内容は永山駅のスーパークリシマの駐輪場に関することです。学生たちの要望は駐輪場が狭いこと等から、駐輪場を整備して、自転車を整理するための警備員などを配置してもらいたいとのことでした。

 確かに、私もスーパークリシマのところは、ゆるやかな坂道になっていて、自転車を置いておくことも危険だなと感じていました。風が吹いたりすると倒れてしまいそうですし、とにかく店頭の狭いところに自転車がひしめきあって停めてあるのをよく目撃しているからです。

 さて、学生たちは'まちの安全'という観点から、ここの駐輪場に着目し、100名にアンケート調査をしたようでした。その結果をもとに、もう少し使い勝手の良い場所にしてもらいたいと要望をしてきました。
委員会では、現地も視察して、なるほど…と学生たちの主張を一定理解したのですが、しかし陳情に対する結果は全員一致で「不採択」でした。アンケートの内容にもう少し深みが欲しいことや、また、そもそも駐輪場を整備はスーパーが行うべきこと、また永山駅周辺の駐輪場には空きがあることなど、考えれば、今すぐに人員配置も含めた行政の対応について必要性は薄いとも言えます。(でも、お店のすぐ側に駐輪させたいという市民の気持ちがあるのは当然のことでしょう。

 ところで、私は、こうしてせっかく提出された陳情。学生たちが授業の一環で、地元の'まち'を知るという目的もあり、さまざま調査をしていると聞いています。そして、導き出された調査結果などから、例えば今回の2例のように市民の声として議会に陳情として提案をしているのです。その内容については、もう少し精査した方がいい部分もあると感じるのですが、「陳情提出」をするまでに、提出手順を学ぶ必要もあり、議会に関心を持つ入口にもつながるのではないかと考えます。もちろん、むやみやたらに提出をするというのでも困った話しで、やはり議会に審査を求めるべきものかどうかの判断や議論もすべきとは思います。でも、このような学生たちの活動は後押ししたいものです。

 しかしながら、肝心な陳情の審査の時、学生たちが傍聴に来ないので、そこが何とも残念で、ちょっと力が抜けてしまう感じがします。やはり学生たちだけではありませんが、陳情や請願の提出者の方々がきちんと議会での議論の場を見つめることが大切です。それは議員がどれほど真剣に議論をしていたのか…もちろん採択してもらうことが重要ですが、不採択する理由、各議員個々人がどんな考えを持っているのかを知るためには、最終的な結果を知るだけでは不十分だと思うからです。そして、議員としてもやはり提出者本人が傍聴に来ていれば、非常に緊張感を持って議論に臨むという効果もあります。
 実は、委員会での陳情や請願の審査の時、私は、市民と議員との関係をものすごく実感します。これは議員であれば誰しも感じることだと思います。一般質問など議場にいる時では感じられない背筋の伸びを味わうからです。

投稿者 hisaka : 2004年09月14日

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