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2004年02月09日

なかなか振り向かれない。

 私が最も嫌いな活動といえば、駅前などでの「署名活動」だと思います。ハンドマイクを通して様々訴えるわけですが、正直駅前などで急ぎ足で歩く人が署名に立ち止まる…ということはそうありません。やっていて虚しくなりますが、だからこそ、一人が立ち止まってくれた時のうれしさはひとしおなんだと思います。
 今日は多摩センターの駅前での「容器包装リサイクル法」改正に向けてのPR活動と署名集めをしました。リサイクルをすればするほどに自治体のゴミ処理経費負担が重くなってしまう・…これが今の法律です。
 「リサイクルをすればいいわけでしょう!」と分別に勤しむことが罪なわけで、要は「ゴミをなるべく買わない。」生活を一人一人が心がけることのほうが大事です。地球環境の悪化については随分と認識も広まり、リサイクル意識も浸透しているわけですが、あともう一歩進めて「リサイクルをすればいいわけではない。」というところまで結び付けていく必要があります。需要と供給の関係で買う人がいるから売る人がいる…売る人がいるから買う人がいる…目指すのは「買わない」「売らない」にすることです。
 容器包装リサイクル法に「ゴミになるもの」の製造者責任を明確にし、または飲料メーカーなどの事業者責任を…。そのことから「ゴミゼロ社会」に向けた、突破口を開いていきたいと考えて署名集めをしているのですが、本当に目の前を足早に通りすぎていく人の視線は冷たく、冬の寒さがさらに身にしみる感じがします。
 ゴミ処理費用も税金です。ゴミ処理だけに税金を投入するわけにはいきません。これは暮らし方を変えれば、いくらでも改善出来ることなので、やぱり一人一人の心がけにかかっているのです。何とかそのことを伝えたいなと思うわけですが、通りすがりの一瞬だけでは難しいなあと感じます。そして「自分一人だけが・・。」と思ってしまえば、変わるものも変わらない状況をつくりだしてしまう。私はここに一番の危惧を感じています。得てしてこのような地道な活動は受け入れられにくいからです。
 「ごみゼロぐらし」への努力と、そのことに大切さについて、やっぱり一人でも振り向いてくれる人がいればいい、もし振り向かれないとしても…私は続けていきたいなと思っている次第です。

投稿者 hisaka : 2004年02月09日

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