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2004年01月21日

「投票したくない」

 来月からインターンとして数名の学生を受け入れることになったので、今日はその打合せをしました。去年もちょうど春にインターンを受け入れましたが、「政治好き」というわけではなく、どちらかというと政治がよくわからないから、知ってみたい…という気軽な感じで参加してくれる学生が多いです。
 12月、1月と顔合わせをすることができなかったので、ステイツマンで応募者に書いてもらったエントリーシート(インターンをやってみたのかが書いてある)を見せてもらいました。
 ほとんどが大学1、2年生で、まだ選挙権がない学生もいます。「政治といえば選挙を思い浮かべる」「政治は一部の人たちでやっているものだというイメージがある」など、読んでいると私自身も感じたことはあるけれど、今では忘れかかっていた思いに久々に出会うことが出来ました。学生たちの素朴な気持ちが胸に刺さるようでした。
 さて、その中でも一番痛烈だったのは…「選挙権がもらえたら、投票にはいかなくてはいけないと思うけれど、でも投票したくない。」というある学生の考えでした。「知らない人たちばかりだから。」というからです。その学生が抱いている責任感に私は身が引き締まるようでした。もちろん「なるほど、そうだよな…」と思います。それと同時に、それはら知っている人だったら投票できるのか?と言えば、それもまた単純に結び付けられる問題ではありません。やはり地域の課題をどう把握しているのか、そしてそれをどう政策提案、提言へとつなげているのかという視点で‘自分の眼’で選び抜くということが必要だと思うからです。ただ、よく駅前などで遊説しているのを見かけて名前を知っているからとか、知り合いの知り合いだから…という形で安易な投票行動をしてしまうというのは無責任だと思っています。そういう意味で、何を考え、活動をしているのかについて市民にメッセージを送りつづけなければならないと私は考えています。「きちんと届ける」ってどういうことなのか?と思いながら、そこは私も迷いながら活動をしているのが実情です。
 インターンに参加した学生たちに私が何を伝えていけるのか、そのことを考えつつ、ともに活動をしていきたいと考えています。少なくともインターンに関わりたいというきっかけの一つには「政治を身近なものにしてみたい」という動機があると思います。なぜそう思うのか?については、追々聞いてみたい部分ですが、いづれにしても「政治を身近なものにしたい」という彼らの気持ちを個々人のうちに留めておくのではなく、そのことを多摩市の人たちにも波及していけばいいなと感じています。それができればステイツマンがミッションとするところの「政治と市民の架け橋」が達成出来るからです。

投稿者 hisaka : 2004年01月21日

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