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2003年10月18日

どこまで行っても平行線なのかなあ・・・

 午前中に12月議会に向けた打合せをした後、お昼から2時間ほど朝日新聞の記者に会い、その足で市民自治基本条例をつくる会の全体会に行って、それから今度は政策ゼミに参加をしてから、総選挙に向けての準備を手伝って・…帰宅したら真夜中すぎ。我ながら、すさまじい一日だったなと思いました。休む暇もなく…食事をする暇もなく・…の一日でした。ほんの一瞬うれしかったのは、朝日新聞の記者さんとお話をしたベルブ永山でサロンコンサートに遭遇したこと。ピアノとフルートの生演奏に救われました。

 今日はつくる会にて自治基本条例の更なるグレードアップバージョンが発表されました。助役、担当部長に次長が出席をして、市民との意見交換をしようとのスケジュールでした。「円卓会議風に…」というシナリオを描いていたのですが、なかなかざっくばらんな意見交換とはならず、「市民VS行政」という構図がありました。
 市民側の「つくる会」としては、例えば名称についても「市民自治」にこだわりを見せているし、行政側は市民提言案の精神は最大限生かしたとの一点張り。「市民自治」を使用することによる不都合はありませんが…と言うのなら、当初の予定通りに「市民自治基本条例」にすればいいのに、なぜそうできないのかについて納得のいく説明がないのです。「つくる会」としては行政素案が「自治基本条例」となったことで不都合である!と主張をしています。
 
 そしてもう一つ、条例の親しみやすさを重視して「である」口調ではなく「です」「ます」を採用しているのが市民提言案ですが、これについても他の条例との整合性や、厳粛に運用するためにはやっぱりこれまで通りにお堅く「である」調で行きたいとの話。
 こっちについても「です」「ます」調でも全く不都合は生じないそうです。でも「である」調を変えるつもりはないそうです。

 「不都合はありません、だけど不都合です。」というわけで、全く市民提言案で「つくる会」として一番大事に思ってきたことが理解されないところは本当に残念です。
 市民提言案は市民自治基本条例が「市民のためのルール」と考えたところを起点として条文づくりがされているのに対して、行政案では「いかにして職員が厳格な運営が出来るか」と考えたところから条例を整理し直しています。やっぱり平行線になるのも当然。このまま最終案になってしまうのでしょうか?
 円卓会議については、今後もまた意見交換の場を設定することもやぶさかではないらしい。そのことだけが確認できたので、私はちょっとは行政も前向きな姿勢なのかなあと感じたわけですが、「アリバイづくりだ!」と感想を述べた市民もいました。

 ある人がとても上手な表現をしました。「市民提言案も行政素案も目指すところ、中心部分は同じかもしれませんね。それは‘あんこ’の部分です。でも、同じ餡子でも皮が違えば、モナカになるし、大福にもなります。市民が一口かじった時にどう感じるのか。肝心なのは一口めです。」…私もそう思いました。どんなに美味しい餡子であっても、皮が違えば味が違うわけです。市民提言案と行政素案をとても上手に言い表していると思いました。
 でも、「これからどうなっちゃうのかなあ・…」と大きなため息をつくのはもうしばらく先にしておこうと思います。


 それから、一昨日に私が期待していた決算特別委員会の発言時間について。委員長の所属会派は11分ほど残して発言を終了していました。もったいない!

投稿者 hisaka : 2003年10月18日

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