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2003年10月14日

決算特別委員会1日目

 政権交代に向けた活動の一貫と並行して朝に、そして夕方に遊説に追われそうな予感です。駅頭でリーフレットを配っていると「憲法改正と有事法制に賛成するような主張に生活者ネットワークは賛成するんですか。」と詰め寄られ、ちょっと返答に窮した瞬間に、小声で「最悪」と吐き捨てるように言葉を発し、去って行った人がいました。今日は気温が低く、夕方はとても冷えこんでいましたが、寒さがさらに倍増して身にしみました。
 有権者にとっては「結果がすべて」であり、結果に至るまでの過程は取るに足りないことなのだと痛感しました。そうは言ってもやっぱり議論の経過も大切で、その点では議論のプロセスの見せ方がまだまだ不十分であると思います。

 さて、今日から昨年度の決算特別委員会が始まりました。決算特別委員会は歳入から質疑が始まります。会派プール制で時間制限が設けてあります。一人35分なので、私たちの会派はたったの70分しか時間がありません。これではどう考えても時間は足りません。一つの事項で5分使うとなれば、会派ではたったの10質問しかできないからです。しゃべりすぎてしまえば、あっという間に時間が過ぎてしまって、質問したい事も出来ないままに終わってしまうのです。決算審議をていねいに行う事が私は大事だと思っています。丁寧に議論をして、それを次年度の予算編成に活かすことが最も理想的だからです。
 でも、残念ながら、決算委員会の開催前に既に来年度の予算編成はスタートしていて、正直、この委員会での議論がどうやって活かされるかには疑問符です。特に今年は既に7月の時点で来年度はすべて20%カットという予算編成方針が示されていると聞いています。今回の決算委員会での内容が一体どのように生きて、来年度予算に反映されるのでしょうか?議員という個々人は市長の立場とは全く違い26分の1の力です。議員個々人ではなく、本当は議会として行政のチェック機能を果たすことが求められますが、現状では議員の見解が分散したままで質疑応答がヤリトリされるだけなので、議員の意見は「参考意見」として留まる事のほうが多いように感じます。

 今日は歳入に関する部分を審議しました(一応審議だと思います。)。多くの議員が今後いかにして歳入確保をしていくのか?税収アップにつながる対策は?ということを尋ねていました。これに対しては育児支援や住宅政策、企業誘致など税の担い手を増やすための対策などを検討していきたいとの答えでしたが、これは今までの定例会の一般質問の時などに聞くのと全く同じ答えのままです。まちづくりの動きがあまり感じられないのが本当に残念です。だから余計に議員の個人的見解の持つ意味を考えさせられる今日この頃なのです。
 
 それから、今日明らかになったことですが、私も問題だと感じているパルテノン多摩の一番ロケーションのいい4、5階の飲食スペース。家賃が一ヶ月5万6千円の算出根拠ですが、これは厨房の広さだそうです。厨房が56㎡なので5万6千円。他の施設についても、例えば総合体育館では50㎡なので5万円。アクアブルーは90㎡なので9万円というわけです。厨房は1㎡あたり1,000円ということになるみたいです。この考えについてはやはり一考の余地ありだと思いました。

 市長は経営感覚の鋭い市政運営をしていきたいと方針を述べています。それに関連して行財政診断白書などでも「歳入に見合った歳出構造を」というふうに掲げて取組んでいるわけです。言葉だけを見て考えれば、今後は歳入が減るから歳出も減らすのかしら?と誤解してしまいます。今までは歳入の増加に伴い、歳出も増加してきたわけで、いつもいつも歳出は「歳入に見合った」に状況にはあったはずです。だから最近「歳入に見合った歳出構造への転換」という言葉がわかりにくいと感じています。

 なぜなら、歳入を増やすにしても、決して今まで通りに歳出を維持するためのものであないと思うからです。だからこそ決算特別委員会はとても大切だし、もう少し丁寧に議論出来る時間を確保すべきではないかと感じています。

投稿者 hisaka : 2003年10月14日

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