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2003年10月03日

ぶっちゃけトーク!本音を語るのは難しい。

 女と男がともに生きるフェスティバルの一企画として開催された「新人議員のぶっちゃけトークPartⅡ」。思い出せば、このPartⅠ開催時に私は司会を務めました。その時には都議会議員も含めた市内の女性議員が全員集まり、男女平等に関してのトークを繰り広げました。地域に関わり始めた頃の思い出です。

 ぶっちゃけ!とは言うものの本当の本音を言うことって難しいことです。ヴィータコミューネの7階のロビーで開催されたこともあり、開放感があり、私はとても話しやすい雰囲気でした。 私自身は思っていることの80%くらいは言えたかなと思っていますが、要は今日、新人議員の出演者8人の話しを受けとめて下さった市民の方の感想を聞かないことには自己満足にすぎません。あとから、感想を聞いてみたいなと思います。
 
さっそく頂いた感想では、「20~30歳代の若者が少なかったですね。もっと、若い人(観客も含めて)が多いと思ったので、おどろきました。」との反応がありました。若い人だけでなく、全般に政治に対する関心は低いです。むしろ私は「政治アレルギー」だと感じています。関心が低いというよりも「政治」というだけで、関与することを拒否する人が多いというわけです。
もちろん、小難しさがあるからもしれませんが、それ以上に「何かいや!」という先入観がとても強いように思います。そのくらいイメージが悪いのが「政治」です。
先の感想をくれた人は、会場に高齢者が多いのが目立ち、そのことがやたらと印象に残ったといいます。それから新人議員とは言え、新人らしからぬ議員が多かった…とのことです。それは年齢の問題でしょうか?議員としては新人なんですが…。

 さて、企画自体はとても工夫がされていて、コーディネーターが腹話術でのおさげの少女の「こえだちゃん」ということもあり、とっても和やかでスムーズに進行したように思いましたが、なぜ議員になったのか?というきっかけから、議会に入ってどう思っているか?から始まり、女性もしくは男性で損をしたなあとか感じたことはあるのか?、それから学校跡地の問題や自治基本条例の問題などちょっぴり答えに難しい質問もありました。

 議員自身も一堂に公開討論会のような形で話をする機会は滅多にないので、他の議員さんがどんなことを考えているのかについて、初めて聞くことが出来たように思います。議会の中では、会派を違えてしまうと、それほど議論や意見交換をすることがないので、今日は本当にいい機会に恵まれたなあと思いました。ちなみに職員も数名ですが、聞きに来ていました。

 会場からの質問もありましたが、その後一人の方から「岩永さんに…」ということで名指しで質問がありました。それに対してはその場では時間がなかったので、回答が出来ずに会が終了してしまいました。そこで私は直接その方にお話をしました。
 
 実は私は政治ということについて、結局は市民が責任をとる結果になると思っているので、そのことを話しました。例えば昨年の市長逮捕についても、もちろん前市長に責任があり、辞職はしましたが、そのツケを払わされるのは市民、結局は前市長を選んだのは市民であり、誰が責任をとるかについて言えば帰着するところ「市民が責任をとらされる」結果になると思っているのです。なぜなら、市長選挙が前倒しになった影響で今後は、選挙に関する出費が増えることになるからです。
 前市長はやめたことにより責任をとりましたが、例えば、今後余分にかかる選挙経費を負担するのはやっぱり市民です…という意味で、私は「市民の責任」という部分、つまり市民自身が責任を負うことになるし、そのことをこれからの時代像にある「自己選択、自己決定、自己責任」の意味として伝えたかったのです。
 
 でも「市民の責任」というところでは、市長や議会、議員は責任を放棄するのか?と誤解されるような発言をしていたようでした。もちろん市長、議員の責任もありますが、私は今、自分が議員として「パルテノン多摩を作ってしまった責任を直接とれないし、その意味ではなぜ豪華施設をつくることになったのか、建築過程にはどんなやりとりがあったのか?などを検証して、どこか学ぶところはないのか?そして、そのことがこれからの‘まちづくり’の手法や進め方の中で生かされなければならないし、それを生かすことが私に課せられた責任だと考えているんです。」という説明をしました。

 少しは私の発言の意図などもわかってくださったようでしたが、市民を目の前にして発言をすることは本当に難しいなと思います。細心の注意を払っても払いきれないように思います。そしてそのことを意識しすぎると、発言が当り障りなくなってしまい、本音はきっと語れないのだと思います。
 ただ私がとても気がかりなのは、今日の私の発言が誰かどこかで人を傷つけるものになっていなければいいなと言うことです。私が発言をする時に一番気をつけていることだからです。とてもいい勉強になった昼下がりでした。

投稿者 hisaka : 2003年10月03日

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