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2003年09月20日

政策ゼミ@Tamaスタート!!

 多摩生活者ネットワークの新企画「政策ゼミ@tama」の開講オリエンテーションでした。20代、30代の若い世代にもう少し政治を身近に感じてもらうことが目的で、半年間のプログラムで政治スクールっぽいことをしますが、ただ単にゼミ形式ではなく、実際に生活者ネットワークの提案活動を体験してもらいます。
 「調査なくして提案なし」ということをスローガンに長年活動をしてきているわけですが、実際に多摩市の課題を抽出し、それを裏付けるための調査をし、最終的に来年3月の市議会で私ともう一人の代理人(市議)の一般質問へと結びつけるのが目標です。
 ネットニュースなどでも広報しましたが、結局は知りあいづてにPRをしてもらい、集まったのは学生を中心に15名ほどになりそうですが、今日の開講オリエンテーションでは10名参加しました。
 
 「なぜ、この参加しようと思ったのか?」ということから、「自分の興味関心」などをそれぞれ出し合いながら意見交換をしましたが、「実際に学校で勉強しているだけでなく、そのことが具体的にどうなっているのかを見てみたい。」とか「まちづくりに関心があって、自分がどう関わっていけるのかを探し中。」など、私の学生時代にはあまり考えていなかったなあ… 「すごい!」と思えるような声がありました。

 この政策ゼミ@tamaの校長の都議会議員の新井美沙子から「みなさんは石原都知事のテロ(爆弾事件)に対する発言をどう考えますか?」と単純に来てみたいんだけどと感想を尋ねたところ、「別にいいと思う」「公人としての発言にはふさわしくないけれど、世論を喚起しているというところでははっきりしていていい。」「思ったことを口にしているのはいいんじゃないですか。」との意見が出ました。
 石原発言は「ババア発言」など多々話題に上ります。新井さんによると今回の発言について都庁に寄せられた意見では肯定的な人、否定的な人が半々くらいだったそうです。新井さんはこの結果にびっくりしたとのことでした。恐らく、知事の立場での発言としてふさわしくないと考える人が多いだろう…と考えていたからだと思います。

 自民党の総裁選でも小泉さんが再選されたり、または石原さんがぶっちぎりで都知事に当選する理由について思うことがあります。それは「とにかく今までの政治の在り方が嫌だ!」と思っている人が確実に増えていることがわかるということです。小泉さんにしろ石原さんにしろ不可解な発言もありますが、「はっきりしている」のだと思います。
 政策による評価以前に、政治に対する不信感の大きすぎ、従来型を「ぶっ壊す」ことへの期待感が票に結びついているというわけです。石原発言について、政策ゼミ@tamaに集まってきた学生の意見でも、「公人としての発言としてはふさわしくないな」とわかっているけれど・…でも…という部分を感じました。
 
 あまり比較対象にならないかもしれませんが、私自身がなぜ大量得票を得たのかについてある意味で政治への不信感と期待感で語られます。「女性・若さ」は武器というわけです。そのことを否定するものではありません。だから今「政治を信頼に値するものへと変えていけるのか。」ということが私自身の抱える難題で、大きな壁です。
 何となくの期待感だけで政治が動いていくことの恐さを感じる…これが最近考えていることです。
 
 さて、今日はたま広報で「多摩市自治基本条例(素案)」が掲載されました。ちなみに本日行われた市民説明会ですが、聞くところによると「多摩市市民自治基本条例をつくる会」の関係者以外の市民は数名しか参加していなかったとのこと。市長はより多くの市民に意見を聞きたいと強く主張してきました。ぜひ、その言葉をカタチにしてくれるよう望みます。

投稿者 hisaka : 2003年09月20日

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