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2003年09月28日

ホントにすごいよ。

 今日は多摩第一小学校の運動会でした。地域住民でもないのに足を運びました。…というのは理由があります。突然電話がかかってきたからでした。

 多摩第一小学校の建替え計画は、今のところ一時中断状況?前回の検討委員会で市長が出席し、基本設計までは進めるものの実施設計については今年度は予算を執行せずに、一時凍結をするとの説明がありました。けれども基本設計は予定通りの段取りで進むので最終案の確定が12月になっています。

 ちょうど先日の検討委員会は何と言うめぐりあわせ・…基本設計の最終プランが一つにまとまったときでした。検討委員会では常に一定の方向でまとまった提案についてはPTA、教職員そして児童へと投げかけるというキャッチボールをしてきたので、先週月曜日に市の担当者でPTAの保護者40名ほどに(恐らくほとんどは女性だろうな?)説明をしたそうです。
 検討委員会には教職員チームからも教頭先生をはじめ数名の先生が熱心に参加して下さっています。それもあってか、PTAへの説明会の際、教頭先生自らが「実は、今度の日曜日に運動会があるので、せっかくのプランをもっと多くの保護者の方に見てもらえる機会になるでしょう!ついては体育館を解放しますので、模型など展示をしてはいかがでしょうか?」という話があったというわけです。
 もちろん降ってわいた話で、市の担当者としては願ってもない話…断わらないわけにはいきません。そこで今日の運動会に設計事務所の社長+担当者1名で体育館で基本計画のプランを展示したのでした。私もその話を急に聞いたのですが、やはり聞いたからには行くしかありません…どんな様子なんだろう?とドキドキしながら出かけたのでした。

 なんと、体育館は盛況の様子。終わってみれば200名を若干超えるくらいの方が見に来て下さったのです。やはり低学年の保護者の方、そして驚いたのは来年入学予定の保護者と子どもやただ単に近所の人たちまで足を運んでくださったこと。中には、ついでに?デジカメで模型など撮影しているお父さんの姿は印象的でした。
 やはりお父さんたちにも見てもらえる!という点では大きなメリット。それから小さい子どもも眼をキラキラさせながら、模型を見入っていました。親子で模型を眺めながら「いいねえ、こんな学校。」と話している様子などはほほえましく、こういう姿を見てしまうと、ここまで進めてきた建替え計画を何とか軌道に…と願うばかりです。
 
 つい先頃、北海道でも大きな地震があったので、第一小学校の建物がかなり古いことや耐震状も問題があることを知っている保護者の方は不安を感じているようでした。それから学校は災害時の避難場所になっていることもあり、そのことを考えても、第一小学校の建替えの行方が気になるとの声は大きかったように思います。
 
 一方で、「お金がない!」という多摩市の事情もよくわかっている・…でも「長期的に見てもらいたい!」というのが多数意見です。新しく第一小学校に転入された方などは、もちろん建替え計画のこと等も知らなかったようですが、市民参加でプランを練ってきたことや子どもたちにも絵や作文を書いてもらったという経過を説明すると「へー」という感心のため息。そして「大事なことですよね」と一言。

 それからこうやって職員が熱心に説明をしている姿にも驚嘆の様子。「市民にわかってもらわないと始まらないでしょ。」というのが担当者の弁。いいモノを完成させるにはそれなりの手順を踏まないといけない。実際に地域でこの建物を使う人に納得してもらわないと意味がない・…だからこそ、最大限できることはやっていくし、追求していきたいのだそうです。「ほんと頭が下がりますよ。」「ほんとすごいよね!」という言葉がチラホラと聞こえました。私もそう思いました。こういう職員の仕事の取組みが市民協働を進めるにあたっては一つのモデルになっていくはずです。担当者と市民とのやりとりや、市民と設計事務所の社長さんとの会話を聞いていて、最近憂鬱な気分になる話題も多いけれど、何だか元気がわいてしまいました。

 その元気を持って、「ほうれんそう」のポスティングに多摩自由大学の運営委員会にも参加をして、今日は一日とても充実した休日を過ごしました。

投稿者 hisaka : 2003年09月28日

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