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2003年07月22日

多摩市市民自治基本条例から多摩市自治基本条例へ

 総務常任委員会が開催されました。もちろん最大の関心事項は一年以上前に市長に提出された多摩市市民自治基本条例についてです。市民ワークショップの「つくる会」のメンバーも傍聴に来て、まだ未定稿段階ですが、委員会に対して示される行政案を固唾をのんで見守っていました。
 私は今日の委員会のためには少なくとも開催前に資料が欲しいと思い、金曜日に担当部署に問い合わせたところ、まだ懸案事項があるので資料配布は委員会当日でお願いします…と言われたので、待ちに待ったという気分でした。
 
 出された行政の素案は名称が変更していて、「市民自治」という市民案のなかで一番大事に価値を置いて考えてきた‘ことば’の姿が見えなくなっていました。「市民主権」という大きな柱が失せていて、拍子抜けしてしまいました。そのことが名称の変更にもつながっているように感じます。

 今日の委員会ではほとんど議論も出来ずに、結局は次回の委員会で参考人を呼ぶことに決まりました。参考人を招くためには色んな手続きがあるらしく、まずその手続きをどうするか?などの説明を事務局から受けることになりました。その際に傍聴者がいる場では「まずい」ということになり、不本意ながら別室に移動しました。なぜ不本意かというと、傍聴者の不信感を招くと思ったからです。別室で話したことは、傍聴者に公開をしてもそれほど差し障りない内容だったのですが、なおさらに、委員会の不透明な行動が説明し難く感じました。

 今日はもう一つ、ちょっと失敗したことがありました。それは部長さんを怒らせてしまったことです。実は学校跡地などの市民検討委員会のことについて、私は公募市民や学識経験者と呼ばれる人たちの選考基準が市民に不透明なあまりに、市民がとても不信感を抱いていることを伝えたかったわけですが、その際に「市民から市民検討委員会のメンバーを選定する時に初めから決まっていたんじゃないか?とか行政の言うことを聞きそうな人を選んでいたんじゃないか?とか、議論の仕方についても行政が誘導したんじゃないか…みたいな憶測があることが残念で…」という風に回りくどすぎる言い方をしてしまったのが気に障ってしまったようです。
 「そんなこと言われるのは侵害です。頭から否定いたします」と言うう風にとても怒り口調で言われてしまったので、ちょっとビックリしたし、シマッタと思ったわけですが、でも私も「だけどどうやって選んだのかももっと明らかにしてもらいたい」とだけ一応意見させてもらいました。
 実は行政には選考基準や選考委員会などのキマリもその都度策定しながらメンバーの決定をしているようです。でもその基準などを積極的に市民に公開しているわけではありません。行政として公平、公正な選考をしていることを、私はもう少し市民に伝える努力をした方がいいと思います。
 学識経験者については、どんな「学識」であり、そのことがどのくらい検討に対して必要なのか・・・とか、特に公募市民は応募の際に作文を書くわけですが、その中から行政が「意欲」とか「作文の内容・提案」を選ぶわけで、選定基準が一体どうなっているのかは私にとってもベールに包まれています。私自身は作文の内容だけで「意欲」って図れないと考えています。なぜなら、今回の場合だと総計22人の応募の中から5人を選考したわけですが、人口数14万から考えてみると、作文を書いた22人の意欲には優劣はないと考えるからです。一番公平なのは「くじびき」じゃないかな・・・と思いますが。
 なにはともあれ、部長さんがご立腹の様子だったことも含めて、私の質問の仕方にもまだまだ課題があるな…と反省した次第です。

投稿者 hisaka : 2003年07月22日

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