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2003年05月09日

政治家のイメージって?

 私が「こうありたい」とか「こうなったらいいな」とか「こういう地域に住みたいな」という思いがあります。そしてその思いを叶えるためには、他力本願ではなくて自分で行動して実践してみるしかないなあと思って活動していたことが、今の自分の姿へとつながっています。
 
 これからは女性とNPOの時代。新しい時代のキーワードの2つを学生時代に学びました。けれども大学卒業後、本当に新しい時代が来ているのかどうか社会人として感じる機会があまりなく、NPOという言葉自体もまだまだ普及していないことも知りました。その時私は「学生時代に描いた新しさって社会のどこにあるわけ?」と疑問を持ったわけです。まさに、私の原点はここにあります。つまり本当に女性やNPOの時代なのかどうかを確かめて見たいという気持ちがありました。
 女性やNPOが新しい時代に地域社会を創り、‘まち’の活性化、特にこれからの高齢化社会を支えていくんだという学者の展望に私はとても共感していたことは事実です。そして私も「そうか、NPOの役割が大きいならNPOを起業するのも面白そうだ!」と思っていたのでした。当初NPOの大変さもまだ全く知るわけでなく、働きながらNPOを起業することもあり得ない話ではないと青い考えを持っていました。就職する時も、有名企業等で体力的にはかなわない男性たちと肩を並べての働き方ではなく、将来のことを考えれば仕事も家庭も自分の時間も大事に出来そうな職場を選んだのでした。
 その時の私には全く今の自分の姿は想像外です。新しい時代の生き方を考えてみたいなと思ってきたからです。私が会社時代に一番嫌だったことは「どうして大学を出ているのに、なぜ、こんな仕事を選んだんだ。」と平気な顔をして尋ねてくる人でした。もちろん事細かに説明するわけではなく、「そんなのいいじゃないですかー、大卒はしてはいけないんですか?」と答えていたわけですが、それだけ社会の中に出来あがった価値観の旧さを感じたものです。
 
 「政治家を志した理由、いつ頃から・・・。」と尋ねられると私は答えに苦慮します。本当に新しい時代が来て、新しい働きかたや生きかたが出来るのかどうかをしっかり自分の眼で確かめようと思ってきた延長線上で今の自分がいるからです。
 そのことを説明すると一般的な「政治家」のイメージでないんですね・・・と納得してもらえますが、実は「一般的な政治家像とは何なのかな?」ということ自体、これまで十分に議論されてきたとは思えないのです。ただ、学生などに話を聞くと「政治家のイメージ」はネガティブな回答が返ってきますが、それは本来の政治家のイメージではありません。最近「政治家という職業」という有名な本をプレゼントされましたが、ますます「政治家」って何なのかを考えさせられる今日この頃です。

投稿者 hisaka : 2003年05月09日

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