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2002年11月21日

新しい流れをつくるために。

  議会の始まる一週間前くらいに、市長から次の議会で提案する事項についての説明があります。今日も約1時間ほど説明を受けました。
 とにかく当初予算で見込んでいた市税が3億強マイナスになり、さらには来年度の予算も更に厳しくなる予測です。「公約に掲げた通り、歳入に見合った歳出構造にしていく努力をしている」と市長は説明をしましたが、その一方で必要なのはこの財政難の切実さをどんな風に市民に伝えるかだとつくづく感じました。つまりは‘まちづくり’とは市民のためにあるわけで、これまでのように「税金を払っているから」という言葉で市民自身も言い逃れできないというわけです。そのために市民自治基本条例なんかを策定しながら、市民自身のエンパワーメントを図りつつ、市民の役割と責任を見直し、行政との協働への可能性を広げていくのだと考えています。
 私は今が一番、混沌としていて大変な時期だと思っています。いつの時代も新しいものを取り入れることには勇気がいります。なるほどなあと思って、知り合いの公務員から聞いた話ですが「公金を使うからこそ、失敗できない!という意識が新しいことをやるよりも、今まで通り無難にこなそうとしてしまう」・・・ある意味で当っているのかもです。民間企業などのように社内ベンチャーを育てるようなことを出来る財政的な余裕が行政にあるかといえばなさそう、民間企業のように単純に稼いだか稼がないかの利益で結果が出せないというのもまた難しいところなのかもしれません。
 となると庁内をもっと元気にするためにはどうしたらいいのかなーと思うのです。公務員のお給料は国や都の動きと同じようにマイナスされる模様だし、お給料が減ると仕事に対するモチベーションが下がる・・・のを心配してしまいます。もちろん公務員が減額するなら議員だって減らされて当然なわけですが、今度開かれると言う報酬審議会ではどんな結論が出されるのでしょうか?むしろ私は審議会に決めてもらわなくても、議会としてどう考えるかについて話合いをしたほうがカッコイイなーと思うのですが。このご時世を受けて議員としてどう行動すべきなのか自ら決めたほうがいいのにと。
 これまでのやり方に異議を唱えるわけではありません。もっと新しい考えや価値観を取り入れていきたいわけですが、その難しさに直面するのが今日この頃です。行政だけではなく、さまざまなところにそれを感じています。でも焦ることはないなあと思っています。着実に変わってきていると思うからです。
 夜に、第一小学校の建替えワークショップのメンバーで親睦会を開きました。部長をはじめ、職員含め20名ほどがみんなで「第一小学校をどんな素晴らしい学び舎にするか」語り合うなんてこと自体、昔では想像できなかったはずです。とても楽しい時間でした。
 ところで東京オンブズネットによる東京都内の市区町村情報公開度ランキングをインターネットで見つけて、読んでいたら、多摩市の情報公開条例や規則などの内容は100点満点となっていてびっくり。つまり他のどの市区町村よりも条例、制度設計に関しては優れているという評価をもらっているのです。これはなかなか興味深いものでした。

投稿者 hisaka : 2002年11月21日

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