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2002年09月12日

やることたくさんありすぎる!

 今日は午前中から、厚生産業常任委員会の傍聴に行きました。ここはいつも議題が盛りだくさんで、今日も17時を過ぎてまで開催していました。私は夕方にちょこっと用事があって17時に退室しましたが、おそらくその後も少なくとも1時間は会議をしていたのだと思います。

 今、東京都では福祉改革を行っていて、福祉分野から大幅に撤退し、いわば民力活用ということになるかもしれませんが、財政面での助成までも中止をする流れになっています。例えば、民間の保育園に対する助成(サービス推進費)をやめてしまうことが一例です。多摩市の保育園の園長会、それから多摩市の保育園を考えている父兄たちのグループからもこれに反対する陳情が提出されていました。
 行政側から提出されていたデータを見てみると、各民間保育園の人件費に占める都の助成金は10%~27%で平均は約15.4%になっています。もちろん、これがなくなるということは経営的にも必至ですし、それ以上にやはり保育サービスの質の低下は免れないという主張も当たっている気がします。というのも、保育士は長年の経験が必要で、資格を取得した学校卒業したての若さではなかなか対応しきれないようなケースもたくさんあるわけです。けれども、長年のキャリア=高手当となりますし、保育士とは決して楽ではない仕事なのでそれ相応の対価を準備しないといけません。と考えてみれば、やはりいい保育サービスを維持するためというのは、次の世代を育てていくための投資ともいえるし、東京都がこれまで国の配置基準(保育士の最低必要人数が決められている)を上回る保育士を雇用している分については助成をしてきたことは決して間違っていないと思うのです。
 それ以外の福祉施設に対しても同様の処置を講じようとしています。ただ、これについて反対する意見書を議会として提出して欲しいという陳情が三つ提出されていたのに、なんと採択されたのは、この保育園の園長会から提出されたものだけ・…他は不採択。このちぐはぐな決定をした多摩市議会の委員会には首を傾げてしまいます。
 おまけに、ものすごい露骨なのは陳情を提出した陳情者がたくさん来ている時には、ものすごい部屋の雰囲気が変化するのです。もちろんいつもと同じ議員もいますが、そうではなく陳情者をモロに意識しているのではないかと思うくらいに態度が豹変する人もいます。そういうのってイヤだなあと思いました。でも、これってある意味、授業参観日の子どもみたいで、ちょっとはその気持ちもわからないではありませんが。

 とにかく委員会の傍聴をしていると、それ以外にも老人医療制度の改革などの問題もあって、福祉の広範囲さを感じると共に、やることがたくさん、法律を知り、条例や要綱などなどを照らし合わせながら行政活動を見ていくって実はとっても大変なんだ…としみじみと感じてしまいました。
 そして夜は、久しぶりに高齢者いきいき祭の会議に出席。11月に行うグラン多摩フェスタの第一回目の実行委員会でした。このお祭りではまさに市民の発想が生かされていて、行政の縦割りの壁なんてまったく意識せずに行動する世話役の市民たちを間近に見ることができます。所管は在宅福祉課ですが、公民館はもちろん巻きこむし、児童館も巻きこんでしまう…とにかく活用できるものは何でも使わなくちゃ!と知恵を絞る姿を見るのはとても勉強になります。私はこういう市民の動きが、行政の縦割りの壁に風穴を開けていくと思っています。

投稿者 hisaka : 2002年09月12日

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