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2002年09月09日

賛成と反対

 今日は一日がとても長かった。というのもOL時代には滅多に・・・むしろ全くしたことのない残業をしたからです。議会終了時刻は19時30分過ぎ。もともと明日一日休会になることが決まっていたので審議を急いだからでした。当初の予定では今日と明日の2日間で補正予算と条例改廃などを審議する予定だったのに、むりやり明日を休みにしてしまったので、その分今日頑張った・・・とも言えます。けれども私たち議会が残業するということは、職員だって残業することだし、今回の議会でも職員賃金のことが問題になったのにもかかわらず、自分たちが残業をすることに重みってどう捉えているのかと思います。すべて税金です。無駄なく税金を使わなくちゃと主張しているのにな・・・と思いました。今日中に必ず審議終了にこぎつけなくてはならない理由はどこにあるのでしょう?理解が出来ません。決め手は「明日、開会か休会か…。」にしかないのです。

 さて、今日の補正予算審議ですが、私たちの会派(生活者ネット)は賛成としました。最終的には、なぜ自分たちが今回の補正予算案に賛成をするのかの理由を述べます。それを読み終えた時には、周囲の議員から「反対討論じゃない!」と指摘されましたが、本当にぎりぎりの選択を迫られたと思います。
 一番の焦点は今回の補正予算の約半分を占める土木費の区画整理事業に対する助成金160,000千円でした。従来の手続きでは考えられない補助金の計上をしていることが大きな理由です。私もこの週末に改めて土地区画整理法、同施行令、同施行規則と多摩市の要綱などを読み、区画整理事業実施にあたる手続きを確認しましたが、やはり不透明な点も多く、市としてどのような経過の中で手続きを整理してきたのかを明らかにする必要性を感じていました。そのために補正予算ではこの事業に的を絞って勉強をしてしまいました。おかげで、他の事業に対しては、ほとんど点検する時間がありませんでした。その成果を一応は発揮できた気がします。
 とにかく区画整理事業の助成にあたっての手続き不備は多く認められ、これが悪しき前例になることを憂うなら、今回については反対の立場を貫くべきでした。けれども私たちは『賛成』という結論を出しました。これは決断です。間違っていることを間違っていると指摘して反対をすることはもちろん筋が通っていることだと思います。けれども、当然、悪いことは悪いと指摘をしながらも、その間違いを二度と繰り返さないことをしっかりと受け止めてもらい、今後につなげていくことという方法もあるわけです。私たちは後者を選択したと言えます。だからこそ決断なのです。私たちの重さがどれくらい市長が伝わったのでしょうか?私たちが、まだ市長に就任してから半年経たない市長の方針や市長の手腕について見極めるのにはもう少し時間がいります。私は、今回の私たちの『賛成』が裏切られないように、しっかりと見定めていく必要性については、これが議員としての責任であることを強く自覚しています。

投稿者 hisaka : 2002年09月09日

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