ちいさなお店が増えるといいなあ。

そうだ!…と思い出して、今朝は唐木田駅前での活動を終えてから、住宅街の中のパン屋さんへ。やっと、買うことができました。朝の8時すぎで、ホッカホカの焼きたて食パンから湯気が。私はバゲットが欲しかったのですが、残念ながら、まだ焼き上がりの時間ではなかったみたい。今度、また、タイミングが合えばいいなと思っています。

帰宅してから、早速、購入したパンを食べてみたのですが、ふんわり甘くておいしい。ミルククリームの挟んであるフランスパンはまた買いたいくらいにおいしい。昔、帰省するたびに買いに行っていた田舎のパン屋さんでお気に入りだった「ミルクパン」を、「孫のために」とばかりに大人買いしていた祖父のことが頭に思い浮かんで、ちょっとしんみりした気分になりましたが。

こんなふうに、地域にちいさなお店があって、常連になれば顔見知りにもなれて、ますます食べて支えていける関係性ができていくっていいなあと思います。これもまた「地産地消」ですね。地域のお店はやっぱりコミュニティのハブになっていきます。

ここ数年、「お米を食べる」に食生活を切り替えていることもあって、パンが食卓に上る機会は以前と比べてもめっきり減ってしまったのですが、やっぱり、パンは美味しいなあと再確認するようなひとときでした。パンを食べ始めると、「パン>ごはん」になりそうな気がしていたりして…。最近は「米粉」を選ぶことは日本の主食を守ることにもつながるのかなと思ったりしているので、「米粉」の良い商品を探していますが、また、時々、ちいさいパン屋さんには立ち寄りたいと思います。

ところで、「多摩市の学校給食無償化」ですが、これも、単に子育て世代の負担軽減とか、それに留まらせてはいけない。多摩市だけで取り組むなら、それで終わってしまうと思うのですが、国全体で取り組んで、「学校給食の無償化」からの「食材を国産に」「食材をオーガニックに」という風にきちんとつなげていくことが大事。なぜ、「無償化なのか」について、もっと奥深く考えたところの政策効果を見ていくことの方が必要。

(※注目される有機給食 農家を支援、給食費も無償化 千葉県いすみ市の取り組み 東京新聞より)

なので、農業生産の多い地域では学校給食の無償化で、そこに投じた税金をきちんと地域の農業に還元していき、「地産地消」で地域経済の循環や地域の農業、土を守っていくことにもつなげていくわけなので、ものすごーく意味がある。東京都の学校給食無償化も、どこを向いているものなのか…私にはいまいち疑問で、自治体の財政力によって取り組む取り組まないの格差が生じていること自体も大問題。都内全域で学校給食を無償化し、そのことを都内すべての農地や生産者、担い手を守っていくような循環形成へつなげる政策をつくってほしい、そこにこそ意義と意味があるので。

とにかく私は「日本の食卓」を守ってほしい。そのために、日本の「土」を守っていきたいと思います。アメリカで家畜のために生産している遺伝子組み換え作物(エサ)を日本にどんどん輸出し、日本はそれを輸入しては国民が消費しているのが実態とも言われます。「私たち、本当に、それでいいの?」なのです。

「学校給食の無償化ばんざい!」ではありません。そこから、もっと一歩も二歩も進んだところに、私たち自身の健康を守っていく、そのために私たちの住んでいる場所(国)を守っていくという意味があること、頭の片隅に置いておきたいですね。そして、政策効果とは何か、政策はどうあるべきなのかを考えさせられる事例にもなっていると思うのです。

せめて、多摩市でも学校給食の無償化をするのであれば、子どもたちが食べる「お米」にこだわるとか、何か、もう一つ策を練りたいものです。