今年は「ナス」が豊作なのでしょうか?新鮮なナスをお裾分けいただきました。うれしい。焼きナスとか美味しいのですが、実はナス科の野菜は身体を冷やすので、自分では積極的に買わない野菜です。今年は「畑で収穫した!」といただく機会に恵まれて、いつになく食卓にナスが並んでいます。ありがたい。ところで「ナス」というのは、環境が良すぎるところで育てると身をつけなくなってしまうとか…これが、「ボケナス」の語源らしいですね。つまり、「何不自由なく環境の良すぎるところで育つと自分では何もできないお坊ちゃんお嬢ちゃんになる。」ということだそう。
さて、決算審査が続いていますが、今日は「民生費」の審査に入り、福祉関係の事業に対する質疑までが終わりました。他の議員の皆さんからの質疑を聞いているとそれぞれのユニークな着眼点を感じることができます。ちなみに、私は日ごろから気になっている「総合福祉センター送迎バス」のことに触れておきました。「あのバス、何のために走っているの?」と指摘されて以来、ずっと気にしてきたのです。たまたまかもしれませんが、私が送迎バスに遭遇するときには人が乗っていない‥‥という感じ。見直す必要性があるなとずっと考えていたので。
改めて、決算事業報告書を見ると、年間4,200万円をかけていて、乗車している延べ人数が2万2千人。さらに、細かく実態把握するためのデータを提出してもらったところ、バス1便当たりの平均乗客数で多くても10.2人、少ない便の場合には1.4人というのもあり。つまり、私が遭遇して「人が乗っていない」というのはたまたまとも言えない状態ですね。悲しいかな、いつも「空気を運びまくっているバス」になってしまうわけです。脱炭素でCO2削減の観点からも問題ではないか?とも思ったりしますが、とにかく、いつみても「乗降客が0」にほぼ近い状態が改善されるようにしていくべきですね。
「見直すべき」と指摘して、すぐにどうこうできるものでもなく、ちょうど今のバス会社(京王バス)とは5年契約になっていて、契約満了になるのが来年度末(令和7年3月31日)。今すぐにでも何とかしてもらいたいですが、そこは余裕をもって少なくとも次回の契約をどうするか検討するときには改善されるべきと考えています。
ちなみに、使用しているバスは車両の「耐用年数が12年」。事前にヒアリングをした際には「その期間内は使用することが前提になっている」ようなことを聞いていたので、そうなると、令和2年からの契約ということは、まだまだ残り何年ある?…7年間あるの…ということで、「ガーン!」と思っていたのです。でも、質疑でやりとりした限りでは「耐用年数12年間」にこだわる必要はないようでしたので、個人的にはもう総合福祉センター送迎バスをやめて、その分の予算(年間4,200万円のうち市で負担しているのは2分の1ですが)をミニバスとかに回して、もっとミニバスそのものも使い勝手良くしていくとか、別の方策を考えてもらいたい。その方が、市民にとっても意義ある税の使い方になるのではないかなあと。
すでに、総合福祉センター送迎バスの見直しやら改善は、私のみならず、過去からも指摘されていること。その都度、何とか見直せないかと検討がされてきたことな事実です。「できる改善」には取り組んできたけれど、それでも、今のカタチにしかなっていないことが問題であって、課題。ここで、市民にも理解され、納得できる税金の使い方に変えていくという視点で、誰かが着手しなければ、ずっとこのままになってしまう可能性が大きい。なので、「廃止」も視野に入れて検討したらどうかなあと思ってます。車両も路線バスと同じく大型で、小回りもきかないし。
ちなみに、今の契約では年間4200万円ベースで5年間になっています。ちょっと調べてわかったのは、その前の期間は年間3000万円ベースになっていたこと。要するに支出そのものも年間1000万円程度増えていて、それでいて、コロナ禍もあったのかもしれませんが、利用延べ人数は減っています。それも気になる点。過去の経過を鑑みても、バス事業者との交渉も大変そうかな…なんて、慮ったりもしますが、でも、「市民にとって最善」を考えていけば、自ずと答えが出るのでは?。市内中で見かけることのできるバスですから、その実態は市民にも十分可視化されていますし、実際に利用している方も「何とかしてほしい」とか疑問をお持ちの方もいらっしゃいます。「利用されている」と自信をもっては言い難い状況は改善されるべきですね。
というか、市長はどう思っているのかしら?市長は現行で「〇」と思っているのかしら?市長に問題意識があり、市長からの指示があれば、見直し改善ももっとスピード感もって取り組めそうですね。私としては、「総合福祉センター送迎バス」の今の実態は改善される必要があるので、これからも諦めず?しつこくフォローし続けるつもりです。
それから、総合福祉センターについてはちょうど令和8年、9年が今のところ、大規模改修工事の時期になっているのですが…今のところ最新版の施設白書によれば、「43億円」というのが改修費用の見込み。これ、どうするの?というのも課題。ついでにアクアブルーは令和12年、13年に大規模改修工事ということで現段階での改修費用の試算「47億円」…こうした費用も本当にどうしていくのか、市民と今から考えても遅くない課題だと捉えています。個人的には、総合福祉センターもアクアブルーも、今ある施設をそっくりそのまま改修することは考えにくいし、考えられないと思っています。将来にわたっての施設の必要市含めて、どう判断するのか?が問われていると思います。それを考えるための場づくりも「市民参加」でやっていくならば、やはり時間をかけざるを得ないでしょうし、考えを深め議論していくために必要な資料のつくり込みも大事ですね。やるべきことが多くて、難題ばかり…とも言えますが、難題であればあるほどに、どう解決するのか、頭を使うことにもなるので、面白いと言えば面白いかもしれませんね。むしろ、面白がってやっていかないと、やっていけないかもしれない。それにこそ「やりがい」を見出したいものです。