議会運営委員会がありました。

そろそろ梅雨入りかなあと思われる季節になってきました。紫陽花が楽しめる時期になり、見事に開花している道端の紫陽花の写真撮影している方の姿をちらほら見かけます。5月と言えば、いつもはグリーンライブセンターで薔薇が楽しめたわけですが、今年はクローズ…でも、改修工事が延期になったことなども踏まえて、また再開館するようですが。閉鎖になったかと思えば、やっぱり開けます…ということになって、何とも言えない状態です。

今日は議会運営委員会があり、明後日から開会する定例会の議事運営などを中心に協議が行われました。議会運営委員会は予め、議長、副議長と委員長、副委員長にて念入りな打ち合わせがされていて、よほどのことがない限りは予定調和的に会議が進みます。見方によっては、「形式だけ」と感じざるを得ないわけですが、しかし、その「形式」が重んじられるというか、平穏無事な議会運営を行っていくために、全議員の合意のもとで進めていくことが何よりも大大前提になっているため、超重要な会議体なのです。

今週末、市民向け説明会が行われる「第六次総合計画基本構想(案)」については、特別委員会を設置し、議論をする方向で話がまとまったのは良かったことですが、設置した特別委員会がどんな風に機能するのかしら?と思ったりはします。ネット・社民の会からは「議論を深めるための工夫が必要ではないか」という視点から、議員同士でも意見交換ができるように分科会を設置するなど提案がされましたが、「基本構想はそれほどのボリュームではない」という意見に一蹴されていました。「まちの未来」についてビジョンになるのが基本構想だとすれば、当然ながら、議会でも活発に議論がされて、その内容が深まっていくことが期待されますが、ありがちなのは…議員一人当たりの発言時間に制限を設け、一人5分以内で…という手法の採用。そうなると、結局、ただ特別委員会を設置しただけになってしまう可能性も。持ち時間5分の中でやりとりを深化させるというのは相当難しい。私はネット・社民の会からの提案には頷けるものがありましたが、分科会を設置したりして、協議するともなれば、それだけ事務方の負担も増えることになりますし、まあ、敬遠されて当然とも感じた次第です。

ところで、あまり気にしていなかったのですが、議会運営委員会の視察は「毎年」ではなくて「隔年で」となっているようです。議会費を減らすための工夫の一つになっているようですが、それについて「隔年ではなく、毎年に戻してはどうなのか」という意見が出されました。

行政視察をするというのは、見聞を広めるという意味で大切なことだと思う一方で、個人的には「視察先を無理やり探し出す」状態に陥ることも少なくありません。常任委員会の視察なども「どこへ行くのか」を選ぶことに苦労することも多い。個人的には「毎年行かなければならない」と決めつけることはないのかな…という印象。ただ、先進事例から学ぶ必要があり、視察をした方がいい…という場合でも予算がなければ対応することができないため、毎年、必要な予算は計上しておく方がいいですね。

何となく「予算があるから使わないと」と縛られることの方が苦しいなあと思っていて、「予算消化のための行政視察」になっているとすれば、それは本末転倒。「「隔年で」と決め打ちしなくてもいいのかもしれませんが、予算がなければ「視察をしたい」「学びに行きたい」と思っても、対応することができません。とは言え、やっぱり、「必ず、行かねばならない」というものではないはず。行政視察をしなければ「仕事をサボっている」というわけでもないですし。そういえば、ちょうど6月議会中に「いつごろ視察に行くか、その場合、どこに行くか」…というのが話題に上ることを思い出しました。

今の時代、多摩市議会の場合に限って言えば、古き良き時代のように「今回は、九州の方で探す」とか「北海道の方で探す」…なんてことはなく、議員が「これを学びたい」と真面目にセレクトしながら、視察先を決定しています。「行政視察とか言いながら、あれは旅行」というようなイメージがまだまだ払拭できずにいる状況に辛いものがありますが。「議員って、そういうイメージなんだなあ」と…視察をめぐっては、つくづくそのことを実感させられます。

いよいよ明後日から定例会。新しいメンバー構成での定例会なので、気持ちも新たになります。