秋満喫の週末。

新型コロナで中止していたイベントも慎重運転ながら、リスタートしていて…身近なところ、コミュニティ、地域、交流、人の輪…とか、個人的にはとても改めて考えることのできた週末だったように思います。でも、ホント、暑すぎずでもなく…秋を満喫できたという感じで、それは、「採ってきたばかりの松茸」をお裾分けしていただいたからかもしれません。秋を食べちゃった!って感じの気分です。

久しぶりに開催のイベント、私にとっても3年ぶりに再会する方々もいらっしゃって、変わりなく地域の中で活躍されている皆さんの姿を見ながら、「支えてくださる人たちの力」を感じた次第です。永山地区の地域運動会は親子連れがたくさん集まり、聞くところによれば、今回企画した種目は地域のスポーツ推進委員さんたちからの提案で取り組んだもので、今年初めて取り入れたものだったようです。主催は青少年問題協議会の永山地区、瓜生地区(それぞれ、永山小学校、瓜生小学校の地域にある)、永山団地自治会、永山児童館が名前を連ねる実行委員会になっていましたが、全体場を盛り上げてリードしていたのは永山児童館長でして、児童館職員が「地域のつなぎ役」なんだなあと感じさせる姿そのもの。子ども、保護者、そして、地域で支え手となっている市民の方々(子どもや保護者とは普段はそれほど接点のない年齢層の方々)とを橋渡しする大事な役目を担っているのではないかと…とても印象的な光景でもありました。

「同じ永山地域でも、小学校が違うと子どもたちどうしの交流もさほどできているとは言えないから、こういう場があるのはありがたい。」という声を伺いました。

じっくり見学することはできなかったのですが、セカセカ競うわけでもなく、みんなで楽しんで身体を動かして…という、ゆったり楽しめる空間があり、ホッとするというのか、再び、こういう風景見れてよかったという気持ちになりました。

今年はコミュニティセンターでも、それぞれ運営協議会内での話し合いの結果で、お祭りを開催しているところがあり、唐木田菖蒲館に足を運んできました。たくさんの人に来てもらいたいと思う一方で「密」になりすぎないように…ということで宣伝するのは控えめにしたとのことでしたが、併設している唐木田児童館でも子どもスタッフ大活躍のフェスタが開催されていて、にぎやかでした。

唐木田児童館の活動には大学生のボランティアの皆さんがたくさん参加していて、子どもたちに年齢の近いお兄さん、お姉さんはやっぱり大人気ですね。以前は、「子ども屋台」が出ていたのですが、このご時世で飲食は中止。でも、子どもたちが企画して、大人がサポートしつつも、達成感をみんなで分かち合えるのってホント、いいですよね。

 

新型コロナで3年ぶりの開催…いろいろと配慮しなければならない事項も多く、もちろん、飲食などもなく…そういう意味では以前とはまた違ったかたちになったとはいえ、日頃、唐木田菖蒲館を利用して活動している団体が発表できる「場」をつくれるだけでも意義あるなあと。

考えてみれば、コロナ禍にあっては「場」すら持てなかったわけですから。とてもいい雰囲気で、コミュニティセンターらしさが発揮されていたと思いました。「和・話・輪…ふたたび」と書いてあったことに、ホロってきます。私はひそかに、唐木田菖蒲かと同時に立ち上がったという、マーリエ・フラさんのファン。数年前に大雨、極寒の中で多摩清掃工場のたまかんフェスタで発表されていたのを見て以来、ますます応援しております。今回は発表団体のオオトリでしたので、もちろん駆けつけました。

 

実は唐木田菖蒲館はコロナ禍で開館10年になっていました。そこで、開館当時に埋めた記念のタイムカプセルをオープンも!…ところが、何と!…タイムカプセルに水が浸透?していたとのこと。ワインのラベルが外れたり、写真も水に浸かり変色していましたが、それもまた味があるかなと。大切に保管されていたものが展示されており、見せていただきました。

開館の2011年と言えば、東日本大震災発災時。当時の新聞は無事だったようです。やっぱり、あの時の記憶が呼び起されますね。「忘れてはならないことだな」と強く思うと同時に、一つ一つ、「記録しておく」ことの必要性とか重要性を感じた次第です。

そして、昨年、開館10周年記念として唐木田コミュニティセンター運営協議会のみなさんが発行した「多摩の歴史さんぽ」にまつわるエピソードも伺うことができました。すごく貴重なお話しを聴かせていただき、ありがたい限りです。多摩センターの丸善さんでベストセラーになっていて、多くの方が手に取り、購入されているとか。その反響の大きさには店長さんも驚かれているそうですが、記念冊子をまとめられた運営協議会の方々の方がもっと驚きですよね。私も「手元に一冊!」とおすすめします。これを携えて、多摩市内のあちこちを歩きたい!という気分になること、間違いなし!

この冊子は、もともと唐木田コミュニティセンターの広報誌に連載されている記事を再度まとめなおし、編集したもの。表紙のデザインもとても素敵。自費出版物とは思えない立派な冊子に仕上がっています。市内の小中学校をはじめ、多くの施設に届けたとおっしゃっていました。広報誌「からきだ菖蒲館 Hello From Shobukan 」はイベント情報が掲載されているだけでなく、「読み物」として手に取ってもらえるように工夫されていますので、こちらもおすすめします。

「コロナ禍を乗り越えて…」という表現はあまり好きではないのですが、地域やコミュニティに育んできた縁をつなげていくために、コロナで活動を中止したり、休止している間にも、実は見えないところの努力が重ねられてきたのではないかと思いますし、きっとそうだったはず!と感じられる様々な場面に出会えた週末。うれしかったです。

議会だよりの編集会議チームでは、市役所で行われていた多摩市消防団の訓練におじゃまして、訓練の様子を見学させてもらい、その後、女性消防団員のみなさまにインタビューをしてきました。次号の議会だよりをお楽しみに。いろんなかたちで、地域に関わり、支え手になってくださっている人がいる…ただただ頭が下がるばかり。

 

仕事や学業と両立をさせつつ、地域に関わり、何か役立ちたい、あるいは貢献したいという志で活動してくださり、本当にありがたいです。


(唐木田菖蒲館の入り口はお花がとてもきれいなんですが、これ、素敵!)