決算審査もあともう一息。

3連休明けです。昨日だけお天気が良かったものの、雨に見舞われてしまい…。ですが、今年は3年ぶりの永山フェスティバルも館内会場のみでしたので、滞りなく開催されてよかったと思っております。日頃から公民館を利用し、活動している団体を中心に、発表の場としてフェスティバルが存在することが大事であって、手づくり感のある文化祭のような雰囲気が重視されるべきなのかもね…と思い直したところです。パルテノン多摩のホールを借りなくとも、多摩市の公民館には立派な(他市からいらっしゃるかたには驚かれるほどです)ホールがあって、ある意味、「公民館のホール」が活きる使い方ってあるのではないかとさえ思いました。公民館のホールも音響、照明などは専門の事業者の方に業務をお任せしていますので、発表ごと、イメージに合う光を照らしてくれる感じも良いなあと。

とても、公民館らしい発表を鑑賞することができたなあと。ちょっとうれしかったのでした。

そういえば、先日、ピアノの発表会でも関戸公民館のホールを使用したのですが、初めてホールにいらした方も「すごい立派なホールで驚いた。パルテノン多摩がなくてもよかったのでは?」とおっしゃっていたことには苦笑いですね。多摩市の公民館のホールはそのくらいに良いホールなのです。

あと、永山公民館のホールはピアノがスタンウェイで、弾き心地が良いのですが、確かに、調律が十分にできていないところは残念。音の狂いあります。「オーバーホールが必要なのでは?」とおっしゃる方もいますが、もうそろそろ時期的には…ですね。オーバーホールするよりも、買い替えた方が良いという方もいらっしゃいます。コスト的にも・・・。

永山図書館前では本のリサイクル市が行われていて、とても盛況でした。これを目的にいらした方もおられるようで、「結構、いいものが手に入る。」と会話されながら、探しておられました。

私が足を運んだのは初日だったのですが、3連休中、無事に終了できたことは良かったです。今回は屋外ステージをつくらなかったので、屋内ステージを確保することとなり、永山公民館のホールともう一つ、竹取の湯のステージも会場として使用するような運びになったようですが、「竹取の湯ステージ」を観覧する場合には入場料が必要でした。運用上、入場料と言うか、入館料(スーパー銭湯竹取の湯の通常料金)を徴収せざるを得なかったと伺ったのですが、「公民館」が関わるフェスティバルなのに、「入場料」を取るのには違和感があります。かといって、では、今回、無料にできたのか?‥‥と言えば、それもまた難しいでしょうが。

まあ、個人的にはそもそも、「永山フェスティバル」のために支出する予算は、永山公民館の事業にの約半分を占めていて、正直言って、実行委員会形式で毎年、規模がじわじわっと大きくなっていき「駅前のにぎわい」創出に合致するような一大イベントになっていることを思うと、永山駅地区の活性化予算として経済観光課が予算を確保して、支出するほうがふさわしいと感じています。今日の決算審査で、自民党の山崎さんが「多摩センターや桜ヶ丘とは違って、永山地域の活性化を考えるための予算の確保がされていないのでは?」と指摘をされていましたが、まさに、「それ!」って思いました。「公民館」って、もっともっと本来やるべきことがあるのではないの?ということを含めて。

「公民館は何をすべき場所か」

って、本来的な目的に立ち返りながら、こうしたイベントにどう関わっていくか?という「立ち位置」が重要。もう一度、公民館の設置根拠となっている社会教育法を確認することが求められるように思います。

第五章 公民館
(目的)
第二十条 公民館は、市町村その他一定区域内の住民のために、実際生活に即する教育、学術及び文化に関する各種の事業を行い、もつて住民の教養の向上、健康の増進、情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与することを目的とする。

・・・

(公民館の事業)
第二十二条 公民館は、第二十条の目的達成のために、おおむね、左の事業を行う。但し、この法律及び他の法令によつて禁じられたものは、この限りでない。
一 定期講座を開設すること。
二 討論会、講習会、講演会、実習会、展示会等を開催すること。
三 図書、記録、模型、資料等を備え、その利用を図ること。
四 体育、レクリエーシヨン等に関する集会を開催すること。
五 各種の団体、機関等の連絡を図ること。
六 その施設を住民の集会その他の公共的利用に供すること。

 

(公民館の運営方針)
第二十三条 公民館は、次の行為を行つてはならない。
一 もつぱら営利を目的として事業を行い、特定の営利事務に公民館の名称を利用させその他営利事業を援助すること。
二 特定の政党の利害に関する事業を行い、又は公私の選挙に関し、特定の候補者を支持すること。
2 市町村の設置する公民館は、特定の宗教を支持し、又は特定の教派、宗派若しくは教団を支援してはならない。

永山地域で考えると、永山フェスティバルは年に一度のおまつりで、欠かせない存在なのですが、やっぱり、どう開催することが良いのか?については再考が必要かも。もちろん、今までの取組みには積み重ね、経過もあることは重々承知の上ですが。その歴史があって、今もなお公民館が関わりながらも、実行委員会方式になっていますが、当初から比べて、規模も大きくなり、「公民館がやる事業なの?」あるいは「これを公民館任せにしておいていいの?」という現状になっているのでは?と問いたい(永山にある公民館が全く関わらなくていいわけではないが)。

そして、今日も決算審査が行われ、私は「消費生活センター」のことに触れて質疑もしましたが、「消費者教育」と社会教育は親和性が高い。十分に公民館の範疇にあるものだと考えています(教育部長もそう答弁されていました)。「消費者行政」はくらしと文化部だから、公民館とは違います・・・などと、縦割り行政、「管轄が違う」などとそっぽを向かず、永山公民館と消費生活センターが同居していることを強みにした活動展開を期待したいですね。

あと、明日と明後日に決算審査が行われて、昨年度の市政運営について「よかった」「そうでもない」と決算認定するかどうかの判断をしなければなりません。明日、会派でも改めて協議する予定になっています。