今日は生活環境常任委員会でした。今日の審査案件は陳情1件と議案1件。それから、生活環境常任委員会が担当している各部門からの報告事項などがありました。そして、陳情として審査をしたのが、来年2月から多摩市でも導入する予定の「パートナーシップ制度」に関し、賛同しかねるという立場からのご意見でした。
これについては、先日、東京都も来年度中に制度導入をしていきたいとの方向が示されましたし、多様性を受容しあえる社会をつくる意味からも求められる制度かなと思っていますが(市側によれば全国でも110自治体で導入済み)、「婚姻制度、家族制度を揺るがす」として多摩市のみならず、全国的にも否定的な捉え方をされることも多い事案。今日の委員会でも、パートナーシップ制度の導入には慎重にあるべきで、もっと深く議論を尽くす必要があるとして、自民党の会派からは意見が出されました。
それでも結論的に言えば、自民党の会派以外の会派はこうした制度の導入に抵抗感はなく、受け止めている感じがします。この件では、私は近藤やよい足立区長インタビュー記事にとても共感したことを思い出し、再読しました。また、「性別ないです。」と井手上漠さんが中学生の時に綴った作文にも大人のありようが問われていて考えさせられ、学ぶところも多く、こちらも改めて再読。
「自分らしくいることって
とてもとてもとてもとても、
大切なことなんです。」
漠さんのこの一言に尽きると思っています。
陳情の審査結果は不採択。議案については下水道料金の支払いに関してスマホで決済をするなどに対応するための法律改正に伴うものでしたので質疑もなく全会一致で可決という結果でした。あとの報告事項の項目についてはこちらでご覧いただけます。また各項目について関連して使用された資料は「行政資料室」で見れるように準備もあります。
各報告事項などについても、ところどころ確認も含めた質疑もしながら会議は進んでいくのですが、個人的には「プラスチック削減方針」のことが気になっていて、気候非常事態宣言にも関連する取り組みについては、法律だけしか見ておらず、その範囲内に押し込めたような内容になっていたのはいささか残念。「多摩市」を主語にした取り組み方策があると望ましいと思っていて、今回の議会でも三階議員、私も触れましたが「エシカル消費」の視点をもう少し意識してほしい。多摩市として「どうするのか、どう考えるのか」という姿勢をさらに明確にしながら、市民とともに「資源化」ではなく、「プラなし生活」をめざしていけるような動きをつくっていけると良いのになと感じています。一般質問のやり取りを通じて、環境部ともていねいに意見交換を重ねてきたつもりですが、「エシカル消費」という視点を持つことの必要性、そしてまた、だからこそ「消費者行政」ともつながって、連携をした取組展開を進めていくことの重要性…いまいち理解されなかったのかしら。
一般質問は「一議員の意見ですから」で片づけられるとしたら、それもまあ、仕方がない面もありますが、でも、答弁としては結構、前向きな感じだったはず。まだ、最終的な確定版にはなっていないのかなと思いますので、ごみ対策課だけではなく、消費者行政と一緒に取り組みを広げていけるような方針として最終的には練り上げてほしいと期待します。
また、市民への「周知不足」を要因とした多摩センターは「レンガ坂」の工事着工が延期していることにまつわる報告や多摩中央公園大規模改修を進めていくにあたっての報告事項などもしっかり状況把握をしておきたいと思いましたし、コミニュニティセンターについては市外団体も利用できるようなルールに改定していく方向も示されたので、それはそれで門戸を開き、利用者を増やす、部屋の稼働率を上げる目論見であれば、それなりに伴う営業宣伝活動もしてほしいし、そこを指定管理者(住民任せ)にせずに、行政としても橋渡しができるのではないか?という視点を投げかけておきました。ま、あくまでも一議員の意見にすぎませんけれど、「取り入れた方が良さそう」とか「気がついてなかった点だった」とか…市民のためによりよく、市政のためによりよくなると判断されるような意見であれば、ぜひ、活かしてもらえると良いなあと思っています。
今日はものすごく寒かったので、身体に随分と堪えた…という感じあります。冬らしさが増してきて良いとも考えられるのかな。来週になれば「冬至」ですからね。明日はかぼちゃの煮物でもつくろう。