12月議会 一般質問

なぜ、これは「水曜日のネコ」なのかなあ…。久しぶりに見つけたので購入してみましたが。今日は水曜日、今日から師走で12月。本日からいつも通りに一般質問が始まりました。

一般質問、トップバッターは自民党の松田さん。議員になる前にシルバー人材センターの職員をされていた経験をお持ちです。「インボイス制度」によってシルバー人材センターの経営に影響があるのではないかと指摘されていました。「インボイス制度」…なかなか耳慣れない。前回の議会でも共産党の橋本さんが取り上げておられましたが、私は勉強不足分野だなあと思いながら、今日のやり取りも耳にしておりました。松田さんは、多摩市のシルバー人材センターは前理事長が経営改革をずんずん推進され、全国的にも注目されることにも触れていましたが、「笑顔があれば、うまくいく」とおっしゃっていた前理事長のことを思い出しました。

次に発言された篠塚さんは多摩ニュータウンの再生や尾根幹線の整備に関連し、南永山小学校跡地の活用に対する考え方を質しておられましたが、市側が「跡地について暫定活用する方向性」を示したことに対し、「暫定活用という活用の仕方で本当にいいのか?」と疑義を投げておられたのはご尤もと思います。「まちづくりとしてどうしていくかを考える必要がある」というのは「おっしゃるとおり」という感じ。「暫定活用」というのは、なんかその場しのぎというのか、今だけを考えて便利使いしているだけの話で、中長期的な視点で考えるとプラスにはならないことの方が多いのではないかと…これは、多摩市の今までを見ているとなおさらそう思えてなりません。「暫定的」が「暫定的」ではなくなってしまう…同じことを繰り返すべきではないでしょう。

また、篠塚さんの質問で、来年度の保育所入所申請について、まだ具体的な数字は精査中としながらも、「申請者は減っている」ことが明らかになりました。保育所運営に対する補助金は入所する子どもの頭数によって決定するという仕組み。つまり、定員割れとなってしまうと保育所側はその分の補助金を得ることができず、経営的には苦境に立たされてしまうのです。もともと「定員」に合わせて、必要な保育士確保をしているわけですから…。特に0歳児の場合には、子ども3人に対して保育士を1人配置することになっているため、年度当初に0歳児定員が満たないともなると大変なのです。今年度当初でもこのことはかなり問題になっていました。新型コロナウイルスの影響もあるとの話でしたが、決してそれだけでもなさそうな。今後、さらに少子化が進むことを思うと、就学前の子育て施設経営(保育所のみならず…幼稚園なども含めて)が厳しくなっていくことが予想されます。市としても対応が迫られていくことと思います。

続いて、公明党の渡辺さん、三階さんの質問でした。渡辺さんの質問では連光寺6丁目に新しく開園する予定の「農業公園」の運営について農福連携の視点を取り入れること、「がんサバイバー」の対応、特に医療用ウイッグに対する補助が求められ、三階さんからは気候非常事態宣言をふまえて「エシカル消費」の推進や若者支援の視点からの質問が行われました。三階さんが「TOKYOふたり結婚応援パスポート」のことに触れておられ、「それって何」と思わず、調べてしまいました…。このパスポートは、いわゆる…多摩市が取り組もうとしている「パートナーシップ制度」を利用したいと願う皆さんにも使うことのできるものになっているのかしら?…が気になりました。

いずれにせよ、質問のやりとりを聴きながら、「なるほど…」と学ぶことが多いのですが、農業公園として開く新たな公園もいい公園になってほしいですし、がんサバイバーへの支援も検討してみることは大事だと思いますし、エシカル消費は広げていくための啓発は欠かせないですし、若者を支援することも大事…しかし…そこに伴う財源をどう捻出していくかですね。

今日最後の質問者の社民党のいぢちさんは「中央図書館」のことを取り上げていました。とても丁寧に図書館政策のことをやり取りされていましたが、答弁する側の教育部長が政策推進のベースとしていく考え方は「スクラップ&ビルド。青天井ではないことを踏まえて、市民と合意形成をして、よりよい図書館づくりをしていきたい」という極めてまっとうで、当たり前の答弁を何度となく繰り返していたことがやたらと印象に残りました。図書館の充実を求める方たちからは期待も大きく、希望も夢も膨らんで当然…でも、すべてをかなえることは難しいということで、いぢちさんはそのことにも理解と納得を示されながら質問をされているようでした。図書館政策というのは中央図書館だけのことでなく、地域図書館含めた全体のことをどうしていくかをまず決める必要があると思っていて、そこに対する見解がいまいちあいまいになっている点が私にとっては最大の気がかりなんですが。20万冊も蔵書がある立派な図書館ができ、その運営には今まで以上にお金も必要になっていく…。負担するのは私たち市民ですね。「図書館政策」に対して、どれだけの重きを置いていくのか。「地域図書館を縮小し、中央図書館を建設する」ではなく、「地域図書館も維持しながら、中央図書館を建設する」と方針転換したことに対する回答は明らかになっていないという事実を見逃すことはできないはずで、「中央図書館をより良くしてほしい」と訴える前に、きちんと総括しておくべきこともあるような気がしてなりません。

今日は、オンラインで「日本トイレ協会」の方にお話を伺うことができ、とっても有意義でした!災害時のトイレ対策、やっぱりもっと真剣に考えておかないといけないと思います。仮設トイレが避難所にやってくるまでには少なくとも3日はかかるということ前提にした各家庭での備蓄の必要性はもっと伝えていく必要がありそうです。

明日も一般質問です。新型コロナ以来、直接の傍聴はできないので、ぜひインターネット中継などご活用いただければ幸いです。