清瀬市役所の新庁舎を見てきました!

今日は会派で清瀬市役所に行ってきました!新しく稼働したばかりの庁舎について、建替までの経過説明など含め、わりとじっくりとお話を伺うことができました。今は市の公式ホームページでもかなり情報が公開されていますが、やっぱり、直接ヒアリングをすることは大事ですし、実際の施設も見学しながら解説もしてもらえるので、より理解が進むなと思った次第です。百聞は一見に如かず…行かなければわからないことあるなと思いますね。

  

各フロアともこの見通し!柱がないのです!とてもすっきりしているというのか、市民から職員さんたちの仕事ぶりを感じることができますね。はい、丸見え!って感じです。職員さんたちの執務環境調査も行いながら、必要なスペースなどを考えていったそうです。精神衛生という観点でも、快適環境であることと仕事との相関関係はありそうですね。オフィス環境を良くすることは必要不可欠と考えています。「あそんでいる空間」というのか、無駄なスペースの大切さを個人的には感じていて、のりしろというのか、余白があることと「心」との関係はやっぱり大きい気がします。

 

各フロアにこうした打ち合わせコーナーが。少人数の会議や打ち合わせなのに、会議室のサイズが大きすぎる…なんてこともなく、使い勝手良さそうです。また、来客者について職員さんたちが気にすることもできて、ある意味リスク管理的にもよさそう。こうしたスペースに何となく風通しのよさも感じますね。もちろん福祉相談などプライバシーを守って打ち合わせができるような相談室=個室もあります。

こちらも会議室。使いやすそうな広さですね。

こちらは研修室。パーテーションで3部屋に分割もできます。使いたい大きさにフレキシブルに対応(新庁舎の特徴…清瀬市HPより→議会フロアも議場と委員会室がパーテーションで区切られていて、予算決算特別委員会の時などは一体型して活用し、すべての課長職の皆さんも議場にきちんと着席しているのだそう。)

 

議会には親子傍聴室もありました。採決はボタンで。電子採決システムが導入されていました。

 

もう一つの注目ポイントは屋上!みつばちプロジェクトです。視察対応をくださった職員さんが…みつばちプロジェクトの担当をされています。当時の副市長からの掛け声で始まったと聞きました。鶴の一声…って大事…。8万匹もいるってすごいですね。近づいたら危ないと言われたのですが、もう少し近づいてみたかった…。はちみつを買ってくるのを忘れてしまいました。

市長室の入り口には指紋認証システムも導入してありました。議会フロアもIDカードがなければ入れないようになっていて、職員では課長以上しか入室できないようにセキュリティシステム導入されていました。

さて、多摩市は「2029年度からは新しい庁舎を稼働させていく」というのが市長の公式答弁。老朽化はもちろん、狭あい化のことも課題になっていて、とにかく耐震性能については大きめの地震が来るたびに冷や冷やさせられているのが現状です。「これで市民の生命や財産を守ることができるのか」…災害時の拠点にもなりますし、市民一人ひとりの大切な情報管理もしている重要な場所でもあって、このままの状態を放置することはできないと…これは議会も共通見解に立っています。市庁舎の建替えについては、それこそ、市民からの理解も取り付けていく必要があり、合意形成には丁寧に取り組む必要があります。要するに時間がかかる…というわけです。

とにかく建替えに着手しなければならないというのは随分前から指摘されてきたことですし、もちろん、ぼーっと何もせずに放置をしてきたわけではありません。庁内の検討を進めたり、学識経験者も参加をした検討委員会をつくってみたり…と一応取り組んでいるのに、なかなか先に進まず、行きつ戻りつ行きつ戻りつ行きつ戻りつ行きつ戻りつ…くらいを繰り返しているだけで、進展しないまま今に至っていると感じています。

その一つには「場所どうするか?」問題があると捉えています。今の場所にそのまま市役所を建て替えるのか、それともどこか駅前などに移転させて、利便性向上などをはじめ、市役所を駅前に移転させることでその周辺への波及効果も期待しつつ…となるのか…議会でも「今の場所でよいのか?」という指摘の声もありますね。そして、今までの検討会でも場所移転を含め市民も巻き込みながら議論もされてきました。でも、結局、答えが出ないまま。最後は「腹決め」をするしかなく、どの場所に移転するにせよ、賛否両論はつきものになるわけで、みんなに不満が出ないようにして…と配慮をし始めれば、収拾つかなくなってしまって「決めきれない。」になってしまうわけですね。そうなると、結局は「今の場所にしよう」に落ち着いていくのではないか…という印象を持っています。余計な波風を立てずに、しれっと建替えできるという意味では一番の適地なので。清瀬市の場合にも場所問題の検討もあったと伺いました。でも財政的な見地からも検討を加えたと伺いました。

それにしても、我が市の庁舎問題。「場所問題をどうするか」で、思考停止となったあげくに、やっぱり「現在地での建て替え」になるのであれば、ここまで議論を引っ張る必要もなかった?いずれにせよ、「ああすればよかった」「こうすればよかった」と過去を振り返ったところで、時計の針を戻すこともできないわけですし…。少しでもというか、着実に庁舎問題どうするかの議論を進めていくべきですね。議会でも、もう少し議論が本格化してくれば特別委員会を設置して議論を深めていくことが求めれるのでしょうね。