自分では買わないなあと思うもののひとつが「ふきよせ」。入れ物の蓋を開けると「うわあ、きれい」ってなりますね。花鳥風月を愛でる日本の文化を表現しているとも言われていて、色とりどりのお菓子が入っていて宝石箱のようですね。日本人の「美意識」が込められているとも言われていますが、作り手によっても表現がきっと違っていくのだろうなあと思うものです。
ただ食べることができればよいというのではなく、食事には彩りなども含め、見た目も大事で、「盛り付け」にもセンスが問われるのと同様で、いつもの「豆菓子」も違って見えてくるのは不思議です。あまりにもお砂糖すぎるので手に取らないようにしている「金平糖」とも久しぶりに出会うことができ、やっぱり、金平糖おいしいなあと思ったこと、そしてまた、この一粒がとてもとても貴重で手に入らなかった時代のこともふと思い浮かべたりしたのでした。「砂糖が貴重で手に入らない」とか、今では考えられないことですね。
日常のくらしのなかで、「日本の文化」をいちいち意識することは少ないわけですが、こうしたものを通じて、「古き良き」に触れることはとても大切ですね。便利さから言えば、きっと今よりも不便さがあるなかで、人は知恵や想像力を働かせて工夫していたことがたくさんあったのではないかと思うのです。不便さのなかにある「自由」もあったのではないかもしれないなあと思いながら、便利さの中で鈍っている自分自身の創造性の不足を感じたひとときなのでした。今度、贈り物をするときには「ふきよせ」を選ぶことにしよう。
明日は6月議会の最終日です。梅雨とはいえ、意外と過ごしやすい感じがします。