3月議会 一般質問

ふきのとう。ふき味噌を作ってみようと思って、茹でてみて、茹でたまま食べてみたら、とてもおいしくて…ふき味噌をつくるまでのことがなさそうで、でも作ってみたところ…やっぱり、茹でたままのほうがおいしいのではないか?と思いました。

ということで、今日も一般質問でした。公明党の荒谷議員から始まり、最後は生活者ネットワークの岸田議員まで。学びの多い一日でした。

荒谷議員は「自治体DX」のことをとりあげていましたが、その後、共産党の橋本議員も指摘していましたが、そもそも「自治体DX」って何?…の世界かもしれませんね。「自治体デラックス」かと思うのは当然のことで、「意味教えて!」と言われたこともあって、逆に私が「何?」と尋ね返したというのは言うまでもなく。「自治体デジタル・トランスフォーメーション」…今までで一番意味不明な横文字の気がしております。

荒谷議員が多摩市のホームページに対するいくつかの指摘をされていましたが、トップページから「わくわくTAMAで子育て」という子育て情報専用のページがあったこと…今更ながら気が付きました。しかし、クリックして目に飛び込んできた「わくTAMA」って一体何なんでしょうね。意味がよくわからないですね。「わくわくTAMA」なのか「わくわく子育て」なのか…。一時、「母になるなら、流山」が流行ったことありましたね。既にブーム去ったご当地「ゆるキャラ」ですが、それと同様に、シティセールスとか、シティブランドとか言われてキャッチコピーづくりが流行っていたような頃もありました。そんなことにいろいろ頭をひねっている前に、「子育てするなら多摩市で!」…って議会の中でも時折使われる表現ですが、よほどわかりやすい。そのまますぎてキャッチコピー的な役割果たさないかもしれませんが、それでも、そのほうがいいなあって思います。

それにしても、このページ…「市の子育て支援施策」のところからクリックしたら、たったの5つしか掲載されていない。これは全くの悲報としか言いようがない…。結構、頑張っていろんなことやっているのに。。リンク先ページ本体の問題とも言えますが…。これでは「子育てするなら多摩市!」って言えない。

今後、情報政策に力を入れるとし、「自治体DX」に邁進すべく、現在の「情報システム課」ではなく「情報政策課」にする方針が示されていますが、今日の答弁でも「他市に負けないデジタル化を進めていく」ということのようです。そのための体制づくりが急務と言え、外部人材の登用などについても検討が進められるようですが、外部から人材を登用するよりも、もしかすると、職員の中で情報システム通になるような人材を育ててしまったほうが早いかもしれませんね。

いずれにせよ、デジタル化の推進と合わせて、市の情報をいかに発信していくのかという広報戦略についても再考してほしいと思うのは私だけではなさそうです。「もっと見やすく」「もっとわかりやすく」「もっと情報を探しやすく」…市のホームページに寄せられるご意見です。また、SNSの活用…ラインなども駆使したた情報発信にも力を入れていく方向にあるようですが、それにしても、どんなふうに情報発信するのか…センス問われそうです。もちろん現在のTwitterも…ですが。情報発信する側もいろいろ気を遣っていて、「あまり大量に次々とTwitterに投稿すると、うるさがられてフォローされなくなってしまう」という葛藤もあるようですし。「程よく」が大事ということですね。

しかし、いわゆる情報システム系の話題になると、わからないことのほうが多い。私もシステムエンジニア的なことは何一つわからないですが、市長以下職員のほとんど、もちろん議員側も…このあたりの話題のことについては「??????」の方のほうが多いのではないかしら?そのためにも人材育成、あるいは育成を待っていられないという意味では、人材育成しつつ外部人材の登用という組み合わせもしていかなければならないですかね。

続く、共産党の安斉議員は「乞田川」のことを話題に。コンクリート三面護岸の乞田川をなるべく自然に近い形に戻していく…魚が戻ってくるような場所に…との話をされていて、なんてファンタスティック!…と思い浮かんだのは諏訪下橋と永山橋の付近のあたりのこと…頭の中で想像してしまいました。一方、乞田川も親水化風に工事が進められているのを見ると、「人間都合」という言葉が頭についつい思い浮かんでしまいます。そして、一度壊した自然を元に戻すこと…壊すのは簡単で、取り戻すことは難しい…複雑な気持ちになるというものです。

社民党の伊地智議員が触れていた「地域委員会構想」については、何か新しく別個に組織を立ち上げるようなものでないという趣旨の答弁もありつつ、しかし、何度聞いてもこの構想については「ようわからん」というのが私の脳ミソの反応。「新しいものを立ち上げるようなものではない」とか言われるとますますよくわからなくなります…。そして、その趣旨を市民とも共有していく必要があるという伊地智議員のご指摘でしたが、その説明がなされればなされるほどに…混乱するだけというのか、よくわからないです。

実は、今年度はモデル地域にて試行的に「地域委員会構想」の取組みが進んでいます。東寺方と諏訪・馬引沢の地域。コロナ禍で思うような進捗ではなさそうですね。一応、私もモデル地区の住人でありますが。一番困っているのは「地域委員会構想って何?」って尋ねられてもいまだに上手く説明できません。私の理解力も相当に衰えているからなのか、何度も何度も話を聞いても、「だから何なのか」が見えてこないというか、今後、どうしようとしているのか?とか…。逆提案で「こうすればうまくいきそう」って提案できれば良いのですが、今のところ、地域の実情にあった妙案も浮かびません。

共産党の橋本議員からは「保育園」と「自治体DX」に関する話題提供。議員の大先輩でもあって、とにかく勉強熱心ですし経験も豊富…多摩市の保育園が民間事業者と「保育の質を向上させていこう」という市側の努力によって発展してきたこと、あるいは、情報化推進に関連して「個人情報保護」についても多摩市が「個人情報保護条例」を制定し、丁寧に条例を運用しながら今まで取り組んできたことなどを評価されていて、確かにそこはポイント!と納得する部分もありました。特に「個人情報保護」のことについてはマイナンバーカードのことしかり…情報セキュリティ問題に対する意識を高めていくことが必要不可欠であると考えさせられます。ここは荒谷議員の指摘とも同様ですが、つまるところ情報政策分野にしっかり取り組める体制構築への取組みを推進、強化しなければならないということですね。

最後は、生活者ネットワークの岸田議員。不登校対策から子どもたちの居場所の確保問題がテーマ。これは私が取り組んでいる課題でもあり、興味深くやり取りを聞いていたのですが…「なしのつぶて」というのか、とても官僚的な答弁しか戻ってこなかったのがやや残念。議場以外で話すと、不登校への対策も前進していきそうな感じがするのに、議場での答弁を聞いているだけだと「本当にちゃんと進んでいくのかな」なんて気持ちになってしまうのはなぜでしょう。まるで議員に対する答弁の「お手本」のような答弁にむしろ関心さえしてしまう…。

岸田議員が主張されていたように「子どもたちをまるっと受け止めてくれるような場所」が大切であって、必要。私も「子どもたちの安全基地」をつくっていきたいなあと思います。子どもは「安全」と感じる場所で、心を開いてくれるものです。「学校が子どもたちにとって安全な場所でないのはなぜ?」を市教委にはもっと問うてほしいものです。

今週末で緊急事態宣言の解除…と思っていましたが、やはり無理でしたね。またもや先送り。しかし、考えてもみれば、去年の今頃と比較しても、「感染確認」されている数は多いわけであって…当然と言えば当然ですね。