今日はとても長い一日になりました。閉会してからも打ち合わせなどがあり、20時をゆうに超えてから帰路に着きました。自宅にたどり着く前に、コンビニに立ち寄りたくなり、自分自身の労いにと高いほうのソフトクリームを買ってしまいました。
最終日が長丁場になることは珍しいのですが、今日は新型コロナウイルス対策の補正予算の審議にも時間がかかり、真っ暗になっていた…ということです。そのほかの市長提出議案は全て可決しています。私たちフェアな市政だけ、3つの議案では「否」の態度を表明しましたが。令和元年度決算については「不認定」、それから旧北貝取小学校に「市民活動・交流センター」と「多摩ふるさと資料館」を設置するための条例提案も「否決」としました。
私たちが主張しているのは、平成25年に持続可能な市政運営をするために取組むとしてきた「公共施設の見直し方針と行動プログラム」に沿った市政運営ができているとは言い難いと判断するからです。将来にわたっても建造物として安全に公共施設を使っていくために、そしてまた、安心して使用していくための運営や管理をしていくための費用の捻出が困難にならないようにしていかなければならない。持続可能に公共施設を維持管理していくために打ち出されたのが「公共施設の見直し方針と行動プログラム」であり、もちろん、当初平成25年の段階から今に至るまで、さまざまな経過をたどっていること、最初に計画した通りには進んでいないことは承知しているものの、しかし、考え方や方針として、当時と今とで「大きく変えても大丈夫」という状況にあるとは思っていません。方針転換をして、公共施設の統廃合が不要になったわけでもなく、将来にわたって公共施設を維持管理するための費用の削減を考えなくてもいいような状態にはないはずです。そのことは昨年度決算に対する意見討論でも述べましたし、白田さんの行った「市民活動・交流センタ条例」に対する討論の中でも指摘をした事項です。
過去からの取組みを総括しつつ、流れを追いつつ…そして今…新型コロナウイルスの感染拡大により、さらに経済状況も厳しくなっていくことを思えば、少し状況を見極める必要があるのではないのか…ということです。「公の施設」として条例で設置するということの意味は軽くはないと思うのです。それぞれ、事業を担当している所管は与えられた職務に対して忠実に、そしてまた努力をしながら、その業務を重ねてきていることもわかります。とはいえ、「頑張っているんだから」ということで「〇」にすることができないところは辛いです。その努力は認めるものの、でもやっぱり大きな方向性は大事だと思います。そこだけを見ていれば、本当に苦労に苦労を重ねていて、市長の補助職員として奮闘していることは確かなので。決算を不認定するとか、市長から提出された議案を否決するとか…反対のための反対をしているわけではないのです。私たちなりに、市民生活やこれからの多摩市のまちづくりの行方を考えていく上で出した結論です。
多摩ふるさと資料館を設置するにあたっての条例で討論をしていますので、その原稿を掲載しておきます。議会だよりなどでは賛成か反対かの結果で「〇」と「×」しか明記されないので、「どうして、否決するの?」と言われてしまいそうですね。いいことをやろうとしているのに反対する理由がわからないと言われてしまいそう。「×」にするなんておかしいと…その理由は聞かずに結果だけしか見てもらえないだろうなと思うのもちょっと残念ですが、そこも含めて覚悟のうえでの「×」。(多摩市ふるさと資料館設置条例_フェアな市政討論)
この討論でも述べているように、これまで置き去りにされてきた文化財行政への積極的な取り組みや展開が…見えているとは言い難く、新たな資料館設置をする余裕があるのだろうか…と思うんです。倉庫機能とか保管庫を増やすのとは異なり、魅力的な展示を行っていくともなれば、それなりの「ヒト」の配置と伴う予算が必要になります。実物を見るというのも大事かもしれませんが、これからはデジタル技術を用いる時代になっていく?
いずれにせよ、私たちは今は経済状況、私たちが置かれている社会状況を見極めることも大切であって、「一旦立ち止まる必要はない」と主張されている方との立ち位置が異なっています。議会は市民の縮図ですし、みんなが「立ち止まる必要はない」と主張する必要もなし。様々な意見、主張があって成立するのが議会なので、私たちは私たちが聴いている市民の声を背景に、判断し態度表明をしたということです。今の進められている状況に「大丈夫」とお墨付きを与え難い…そういう声があることもまた、世論であり、少数派の声として受け止めてもらいたいですね。「反対したやつは切り捨て」ということであっては、民主主義は成熟していかない。反対の声があっての賛成であるからこそいいのではないかと思っています。
それにしても新型コロナウイルス感染についてもこれからの状況は心配ですね。
今日の議会閉会後、市長からの発言があり、「都内から少し遅れ、多摩市内でも感染が広がりつつある」とのことでした。公共施設での感染拡大、クラスター発生などにならないよう、さらに緊張感を持たねばならないということですね。私たち議員のところに届く情報もとても乏しいのですが、先週末の永山公民館利用者の感染確認に続き、貝取にあるコミュニティセンターを利用された方に感染確認された方がおられるようです。こればかりはお互いに気を付けあいながら、そして、感染してしまった方のいち早い回復をお祈りしながら、誰もが感染する可能性があることを意識しながら、日々を過ごすことが大切ですね。市側も公共施設の利用者で感染が確認された事実は粛々と発表するものの、それ以上のことについては人権配慮の観点から公表することにはとても慎重です。私は慎重であってほしいと思います。「コロナ差別」のほうが怖いので。
今日の報告はひとまずここまで。決算審査で取り上げた低所得者世帯への学習支援のこととか、今日の補正予算で取り上げた18歳以下の子どもたちすべての5千円の図書券配布、中3と高3にあたる年齢の子どもたちには3万円のクオカード配布の件等についてもまとめないとなあ。ブログはすっかり私の備忘録のようになっておりますが、こんな駄文にお付き合いをいただき、読んでいたただいている皆様、いつもありがとうございます。
わっ、きゃー…日付が変わった。10月になった…。今年も残すところあと2か月。あ、アイスクリームはさすが300円の味でした。おいしかったです。たまに食べるのにおすすめします。