「できるとしたら」を考えて!

今日は議会だよりの編集会議がありました。1時間ほどで終了。先週の臨時議会、6月議会の報告をするための議会だよりの発行は8月5日を予定しています。その時、今の新型コロナウイルスへの対策がどうなっているのか?…想像するのは容易ではありません。とにかく第2波がやってくる可能性が語られている中、この間を振り返り、次に備えておくことが大事、「何ができるのか」ということで、今からその対策を考えておく必要があります。

多摩市でもPCRセンターが設置されています。完全予約制になっています。かかりつけの医師などが必要と判断した場合、その医療機関経由で予約することになっていますが、今のところ暫定というのか6月末までの設置ということ。その先については、どうするのか?場所を含めて再検討が求められるのではないかと思っています。緊急事態宣言が解除される=安全宣言ではありませんが、しかし、徐々に自粛体制も緩和されていきますし、公共施設などの利用も再開されることと思います。その時に改めて、PCRセンターをどうしていくのか、設置場所問題も改めて検討していくことが必要でしょう。

さて、今日はランチミーティングということで、広島県の教育長である平川理恵さんをお招きしたセミナーがあり、参加しました。もちろんZOOMにて。テレビ会議システムを活用したミーティングなどもずいぶんと定着してきたと思いますが、まだまだ双方向、複数の参加者で意見交換のやりとりをするというのは難しいですね…という感じがしています。もちろん、発言するために挙手をする云々はありますが。そして、やっぱり、ZOOMで会議をするとすれば、それなりに集中できる環境が必要で、在宅ワークをされている方、特に小さいお子さんがいらっしゃる方などのご苦労もいかばかりかと思うものです。

議会だよりの編集会議もオンラインでやるかどうか…という話にもなりましたが、「次回は決めなければならないことも多い」ということだったので、やっぱり、通常通りの開催で、今日と同じく議場を活用し、ソーシャルディスタンスを守りながら、意見交換もして合意形成を図っていこう…という運びになっています。オンラインとなるとそれぞれ自宅の環境のこともありますし。

そんなことを考えつつ、平川さんのお話を聞いていてやっぱり思ったことは、多摩市はオンライン学習環境を整えるためにすぐに環境を整えることのできない家庭に対し、Wi-Fiルーターを配布することになりましたが、それと合わせて配布されるタブレットのモデルについては確認していなかったな?ということ。ここ、ちょっと重要かも。多摩市内でも地域によってなのか、場所によってなのか、うまくWi-Fiがつながらないというところもあるらしく。ちょっと気になりますね。例えば、何らかの接続不具合などが発生した場合、子どもが不安になってしまいますし…などなどちょっと心配。

平川さんのお話に出てきた資料はこちらを参考にされていました。

■「教室型オールインワン授業」を再現しないことがオンライン化の鍵〜学びの要素を適材適所で分割

まさに!と思います。そして、平川さんによれば、現場の若手の先生たちは自ら意欲的にオンライン学習に向けて研鑽を積んでいる…しかし、それを実際の学校現場に持ち込んできたときに、管理職とうまく意思疎通ができない場合もあるようです…とのこと。想像に難くない場面かもしれませんね。子どもたちのためにやっていくこと取り組んでいくことですから。多摩市としても、オンライン学習環境を整えるために必要機材は準備するので、あとは現場の先生たちの頑張りに委ねられるといっても過言ではありません。もちろん、市教委の責任は「ただモノを配って終わり」ではないので、それこそ市教委がいかにリードしていけるかも鍵を握る気がします。その点で、リーダーシップを発揮する「長」の役割は大きいのでしょう。平川さんはセミナーで伝えたいこととして以下の二つをあげておられました。

①緊急時,できない理由を並び立てるより「できるとしたら」 と質問を変える。
②「長」たるもの,多少のリスクを取ろうではありませんか! それが緊急時の一手。

できない理由を並べ立てるより、「できるとしたら」を考える…こうした姿勢で仕事に臨んでいくこと。大事ですね。我が多摩市はどうなっているかしら?とついつい考えてみます(が、それについてはあえて言及しません)。広島県の場合、もちろん教育長に対し、批判や非難が全くないということではないでしょう。しかし、何よりも「子どもたちのために」を考え続けることをやめない、そしてそこに揺らぎがなく、きちんと筋が通っていることが見える…だからこそ、共感の輪が広がるのかなとも思いました。

とりあえず、オンライン環境を整える…という程度では、きっとより良いものはできていかない。その先をきちんと見据えた対応ができるかどうか問われているのでしょうね。多摩市で整えていくオンライン環境が利活用されていくためのサポート体制。ここ整えていくことが必要ですね。