求められるひとり親支援。

#Stayhome が求められた連休期間。いつもなら、多摩センターはこども祭りでにぎわっていたなあとか…いろいろ思うとき、その状況が一変し、私たち一人ひとり、ある意味で違った過ごし方を見出すチャンスにできたかもしれません。国が示した「新しい生活様式」については、「そんなことまで言われたくない」とか「すでにやっていること」というような声もありますし、確かにそこまで…とも思ったりしますが、でも、「あえてそこまで言う」という判断もあったのかもしれませんね。報道などを見ながら、私たちの地域社会のありようなども考えさせられるものです。

さて、これまでご縁のあった地方議員の皆さんと「ひとり親支援のための地方議員ネットワーク」を発足させ、5月4日から9日までの5日間でアンケート調査を実施しています(#ひとり親 #シングルマザー#新型コロナウィルス#アンケート#休校  https://forms.gle/n1oyZx4uiXBDsZv39 )。ネット上でのアンケートなので、「なりすましがいるのではないのか」などなど気になるところもあるのですが、それでも、回答を見てみると、みなさんとても真剣で、切実な声を拾い上げることができているような気がします。そして、回答されている方の約70%は困っていても「相談はしていない」あるいは「相談窓口がわからない」と回答されていることは注目すべきところではないのかと思っています。多摩市ではその状況をいかに掴んでいるのでしょうか。今回、アンケートを作成するにあたっては調べてみたところ、調布市では平成29年から毎年調査を実施していることがわかりました。どのような支援が行われているのか、少し落ち着いたころ、ヒアリングしに行きたいと思っています。きちんとニーズを拾い上げていく、そのための努力をすることが必要になっていると感じています。

先日は、NHKのニュースで多摩中学校のオンライン学習への対応について取り上げられました。そしてまた、昨日のニュースでは北諏訪小学校の先生たちの姿が報道されていたようです。


多摩中学校では「密を防ぐ」工夫や「分散登校」のこと、校長先生がお話しされていましたが、私は北諏訪小学校の先生がインタビューに答え以下のように述べておられたのが印象的です。

「教務主任の男性教員は、「スタートが見えない中で学習計画を立てては崩してを繰り返しています。こうしている間にも子どもたちが学習だけでなく給食や集団生活がない中でどういう生活をしているのかとても心配です。オンラインが使えれば、今の状況であっても、いい方向で支援できるのですが家庭の状況が違うため、難しい部分もあります」

ひとり親のみなさんのアンケートからもそのことが浮き彫りになっています。そしてまた、小中学校ではなく、高校生のお子さんをお持ちの方については、より深刻な実態ではないのか?という気もしてきました。パートやアルバイトなどの収入が途絶えた方もおられますし、養育費をもらっていた元のパートナーが雇用止めになってしまったなどなど個別回答を読んでいると、全国から集めているアンケートとはいえ、同じことは多摩市内でも起こっていると思われるのです。必要な人に行き届く支援策を講じていきたい。そのためにできることがあるように思っています。オンライン学習を進めることは、「求められていること」と理解しています。でもきっと、今、すでに対応できる環境がある子ども、そうではない子どもがいることは事実。ただ、すべて環境が整うまで学びをストップさせることはできないと思うので、そこは知恵と工夫をすべきではないかと思うのです。

それにしても教育環境については、現場の教員そのものの認識を変え、意識を変えていかなければ対応できなうようなスピードで改革というのか、アップデートが求められていると思います。真剣に何とかしなければならないと奮闘されている方々の実践などをオンラインセミナーなどを通じて学ばせていただいていますし、またSNSなどのグループで飛び交う発言などれはそれは熱意に心打たれる感じもあります。今の状況を何とか打破していこうとする一人ひとりの思いがつながっていくこと、そして、現場のみなさんの声と思いが教育委員会にちゃんと届いていくこともまた必要だと考えています。

でも、とにかく「ひとり親の支援」をしていかなければならない。なかなか声を上げにくい立場の方々ではないのかと思うからです。調査結果をまとめ、また、オンラインで当事者の皆さんとの座談会などの企画も進めていく予定です。

今、私たち議員も活動が自粛モードになっており、「何をしているのか?」と連絡をいただくこともしばしばあります。今、できることをやっていく。目の前の課題は山積しています。今日は会派で集まり、情報交換をしたり、今後また提出したいと思っている要望事項など、検討をしました。