新型コロナウイルスの感染拡大を何とか食い止めたい!
こうした状況で市民の皆さまにもご協力をいただいています。ありがとうございます。在宅勤務をされていらっしゃる皆さんもおつかれさまです。外出自粛…地域で過ごす時間というか、多摩市で「暮らしている」という実感が増しているのではないのかななんて思ったりもします。ベッドタウンと言われてきたニュータウンですが、都心に働きに行って、多摩市には寝に帰るだけ…というような生活が様変わりしておられるみなさんも多いのではないかと思っています。
生活スタイルも変わり、いろんな意味でストレスも溜まっていることと思います。私も計画していた活動をセーブしながらも、でも、制限がある中でもできることを…と思いながら、今日は久しぶりに発行したニュースのポスティングをすることにしました。ウォーキングも兼ねています。みなさんはこの外出自粛、在宅をどのようにお過ごしですか?
そんな中で、いきなり、本日の写真は「エコプラザ多摩」多摩市の資源センターの一枚です。
今朝、会派でちょっとした打ち合わせがありました。同じ会派の折戸議員からの問題提起があったので、早速、エコプラザに足を運んでまいりました。折戸議員はすでに今週火曜日に現地の様子を見に行ったということで、とにかく「行かないといけないし、行こう!」ということで会派で現地を見てきました。
コロナ断捨離…?…推進すべく、東京都もそのための動画を作成したようです。確かに、日頃できないことで…ともなると、掃除に気持ちが向かうというのは私もとってもよくわかります。でも、ちょっとだけ想像してほしいと思います。なんと!…断捨離流行りなどに後押しされて、今、エコプラザには平時よりも20%から30%増でリサイクルごみ?が運ばれているのです。
ただ、みなさんもおそらく、運ばれた「容リプラ」がどんな風に処理されていくかあまりご存じないのではないかと思います。
実は、まだまだ全体としては正しい分別が行われていない面もあり、異物混入も少なくないのです。もちろん、多くの皆さんには分別分別でご協力はいただいています。でも、なかなか完璧にはならないのが現実。そこで収集された「容リプラ」は、もう一度、その内容を点検しつつ、手作業により、異物が除去されているのです。なぜなら、ちゃんと適切に分別されていて、きれいに仕分けされているほうが高い値段で引き取っていただけるから。引き取っていただくときにも、その分別具合によってランクがあり、いいランクのほうが高価格が付くというわけです。
だから、作業員の皆さん、頑張ってくれています。でも、ここは密閉空間なのです。廃プラスチックのリサイクルを始める時の近隣区域との約束があり、密室、密閉度高くした場所で作業が行われているんです…。
もちろん、作業空間、手選別のラインはできる限りの空調設備も整え、「密にならないように」って配慮がなされています。また、ゴーグルも着用して万全に予防対策をしています。ただ、しっかりと密閉されていますから、空気の循環は良くないと…というか悪い…というほうが正しいと思います。
どうか、みなさまには、こうした作業環境のことを、ちょっとでもいいので、思い浮かべてほしい。そして、いつも以上に「容リプラ」が運び込まれてきて…。エコプラザ多摩では一日にこなさなければならない作業量も増えていて、残業をせざるを得ないという状況になっていることも知っていただきたいと思います。
そこでお願いです。今一度、自分自身の手元で取り組んでいる分別の仕方…見直してみてほしい。そしてまた、やっぱり発生抑制で「リサイクルできるとは言っても、ゴミになるものは買わない」という強い意識を持っていただけないでしょうか。
また、リサイクル環境も大きく変わっていることもぜひみなさんとも共有したいです。今までならどんどん引き取りをしていた中国も方針転換をしているので、引き取り手を探すことに実はとてもとても大変な苦労があるのです。「リサイクルすればいい!」ではないのです。
また、「古布」。衣替えのシーズンでもあり、ここにさらなる断捨離行動の広がりが…。でも、今、いつもなら引き取ってくれる海外の国々も港などが閉鎖されていて、持ち込み先がなくなっているのが現状です。なので、ストックヤードにどんどんと積み重なっているというのです。
私たちはせっかく断捨離したなら、家もすっきりさせたいし、早く、リサイクルできるものを含めてごみを無くしてしまいたい、処分してしまいたい!って思いますよね。私もそう思います。とてもその気持ち、わかります。ただ、今の状況がまだまだ長期戦で継続するともなれば、私たち多摩市民の廃棄したリサイクルの品々をを引き取ってくださる先がストップしてしまっている状況にあっては、私たちが自宅で保管しない代わりの保管場所になっているエコプラザはどうなってしまうのか…。
要するに、置く場所がなくなるのです。ストックヤードがいっぱいいっぱいになってしまうのです。
ですので、ぜひ、少しの間でいいので、この事態が収まるまで…どうか、お家の中で保管をしていただけたらと思うのです。先にも書いたように、お家を快適にしたい、断捨離をすることは否定はしませんし、とっても大切なことだと思っているのですが、でも、ゴミ出しをするまえにちょっとだけ現況のことに思いをはせていただけると、どんなに助かることか。
こんなことをお願いすることはおかしい…というお声もいただくかもしれません。でも、この状態が日常ではないということは共有いただけると思うのです。
エコプラザ多摩はフル稼働しています。作業を委託されているのは民間事業者さん(市職員はエコプラザで事務仕事はしていますが、現場で汗をかいているのは民間事業者の皆さんです)。みなさん、自分自身の健康を気をつけて、私たちのためにフル回転してくださっているのです。容リプラだけではありません。ビン・カン・ペットボトルについても同様です。これも手選別ラインがあり、適正に分別された状態で引き取り先にお渡しできるように対応していて、手選別ラインでは蓋をしたままのペットボトルを拾い上げ、ちゃんと蓋を外す…いちいちと思われるような作業もしています(だから、蓋は必ず外してくださいね。)。それはそれはとても大変な労働です。
自分自身がこの作業を一日やり続けるとなれば…。
とにかく、エコプラザ多摩に運び込まれているリサイクルごみの量がいつも以上であること。そこに「密ではない状態」を維持しながら、作業してくださっている方々がいること。さらに、作業員も減員しながら対応しているということで、ちょっと想像すれば、どんな状態に置かれているのか察していただけるのではないかと思うのです。
ですので、ぜひ、今すぐ処分してしまわなければならない!…というようなモノ以外も…ちょっと部屋の隅っこ、ベランダの隅っこ…どこかに#Stayhome していただけないでしょうか。ぜひ、みなさまのご理解とご協力をお願いいたします。