委員会で関戸自治会の役員のみなさまとお会いしました。

今日は日中は市内でヒアリング活動など・・・そして、夕刻からは生活環境常任委員会で関戸自治会の役員のみなさまを訪問させていただきました。「地域課題のことについて、話しを聞いてもらいたい」とご相談をいただき、事前に内容を伺ったところ、委員会として受け止めていくべき課題になっていく可能性を感じましたので、まずはお話を伺うこととなりました。自治会などからの要請に一つひとつ対応しているとキリがない…というのももちろんご尤もなのですが、それはコトによるのだと思います。今回の場合、議会に陳情書を提出し、審査をしてもらう段階とも言えず、しかし、地域としてもどう動き、問題解決に取り組んでいけるのか知恵をお借りしたい…というお話しでもありました。

そんなわけで、夕刻に任意で集まる委員会…ということですが、全委員が揃い、足を運ぶことができました。

いよいよ?というのか、聖蹟桜ヶ丘駅の北側地区、ちょうど多摩川沿いのところの土地区画整理が着々と進んでいます。今はさかんに道路整備が行われています。市長もこの開発にはかなりの期待をしているようなことをお話しされています。住宅棟、商業棟ができるとも聞いていましたが、今はまず住宅棟のことにつき、カタチが決まってきたようですね。「(仮称)聖蹟桜ヶ丘プロジェクトA敷地」という計画。既に「ご近隣のみなさまへ」ということで、地域のみなさんに示された図面では、33階建、512戸のタワーマンションが建設され、加えて駐車場221台という内容になっているとのことでした。

エリアの再開発と呼べるかどうかはわかりませんが、「地域活性化の呼び水になる」…そのこと自体を否定するものではないということで、長年にわたり手つかずであった場所が整備されていくことそのものについては「見守っていく」というのが地域の皆さんのスタンス。

しかし、問題は…。新たな住宅建設というのは地域環境に及ぼす影響のことです。直接的には、駐車場221台…確実に交通量が増えることについて、もともと、狭隘道路問題が課題になってきたエリアで、さらに問題が深刻になっていくのではないか?今でも地域の生活道路の安全安心確保が問題になっており、その解決にもなかなか困難を極めているのが現状にもかかわらず、さらなる交通量の増加が見込まれることで、非常に頭を痛めているというのです。

もちろん、子どもたちの通学路であったり、住民たちの生活道路であって、現在進行形で、日々、自治会としても安全対策には取り組んでおられるわけですが、そこに加えて、新たに交通量増加が見込まれる要素が付け加わったというわけです。私たち議員も関戸2丁目の道路事情については何となく状況把握できている人も多く、もちろん、私も使用していますので、地域の皆さんの声は痛いほどよくわかります。私も子どもたちの登下校時間に関戸2丁目の道路を運転したことがありますが、「時間帯によっては使わない方がいい道路」として私の中では位置づけされている道路になっています。ですので、新たな住宅建設、人口増と交通量の増の影響にいかに対応するのか…という地域の皆さんのご不安には十分頷けるものですし、私と同様に地域事情がわかっている議員は異口同音にも「確かに」と頷くしかありませんでした。

要するに、この問題に目を背けてはいられないということにもなるでしょうね。

もちろん、工事は立ち止まることなく進んでいくはずなので、それと並行して対策を考えることになりますが、行政はどのように考えているのでしょう。地域環境や地域事情を考えれば一足飛びに解決できる問題ではないこともまた事実…。私たち委員会として動いたからと言って、何かがすぐに変わるようなものではなく、そのことも含めて、織り込み済みで自治会の皆さんがお話し下さったような気がします。だからこそ、深刻であり、悩ましいわけで、…でも、最善を尽くすために「知恵を寄せ合う」ことが求められていると個人的には受け止めてました。自治会の方からは、コミュニティ道路という提案などもありましたが、どういう田井作が考えられるのか、私たち委員会もまずは宿題として一旦持ち帰り、今後どう対応していくべきなのか議論する必要がありそうです。

ところで、議員は議会のあるときにしか仕事をしていない・・・・と言われますが、実は、多摩市議会の場合には、定例会が開催されている開催されていないにかかわらず、活動をしています。今日のような地域の方々との意見交換なども必要に応じてになりますが、実施しています。私は一議員として地域のことを調査して、課題を拾いあげることも大切だと思っていますが、委員会活動として地域課題を拾いあげ、取り上げていくような道筋がより重視されていくような気がしています。今後、このエリアの問題についても委員会としてどう受け止めるのか、協議していく必要があるわけですが、解決すべき課題として優先順位が高いような気がしております。これもあくまでも個人的な感覚の範囲ですが。

現状でも、仕組みとしては、「議会に陳情する」ということができますが、しかし、「陳情をするまでの段階ではない」と判断されたとき、まずは「議会として(委員会として)」相談を受けてみる…話しを聞いてみる…というのもまた新たなスタイルになっていくのかもしれませんね。一議員で聴くのではなく、複数人の耳で聴き、問題課題が共有できるということの意味はきっと大きいと思います。

さて、明日は早朝出発で長野県富士見町に行ってまいります。昨年度、富士見町議会のみなさんが多摩市を訪問して下さり、「ぜひ、オッコー祭りに遊びに来て下さい」とお声かけをいただいたこともあり、週末の「オッコー祭り」の見学もかねて足を運んでまいります。友好都市である富士見町のオッコー祭りには多摩市民も参加しています。地域での各種イベントなどを考えてしまうと、なかなか足を運ぶ機会をつくるのも難しいのですが、思い切って…行くことにしました。お天気が良いといいなあ。