大連少年宮吹奏楽団がやってきた!@福生第二中学校

ちょっとしたご縁があり、中国は大連市の大連学生楽団の附属?大連市少年宮吹奏楽団の皆さんが来日されるのに合わせ、日本の中学生との交流ができないのか?というお話をいただきました。当初は多摩市内で実現できればいいなと思っていましたが、なかなか日程調整など上手くいかなかったので…。もしかすると、受け入れてもらえるかもという望みをかけて、福生市教育員会にお願いをしたところ、吹奏楽部のある学校ということでご紹介いただいたのが福生第二中学校でした。中国で来日するための手続きなどが確定する関係もあり、あまりの直前の依頼ですので、引き受ける方がなかなか難しいのが実情…そんな中で福生第二中学校吹奏楽部の皆さんには本当感謝しています。特に顧問の小玉公二先生には本当にご協力をいただきました。いよいよ吹奏楽部のコンクール前という大事な時期でしたが、こうした取組みにもご理解をいただけたこと、ありがたい限りです。

私は午前中はヒアリングなどをしていたので、午後の合同練習の時間に間に合い、その様子から見学をさせていただきました。午前中は、各パートごとに分かれ、大連の楽団の指揮者の先生、小玉先生、そして今回のツアーをコーディネートしている五十嵐先生が指導に当たられたそうです。子どもたちは英語や身振り手振りなどで一生懸命会話をしていたとのこと。国際交流等視点からも、かなり貴重な経験になったようです。練習についても、違いを感じたのではないかなとも思います。

交流の記念で開催された演奏会では、福生第二中学校の皆さんの演奏、大連少年宮吹奏楽団の皆さんの演奏、それから、合同での演奏というプログラム。合同演奏では3曲が披露され、大連の指揮者の方が1曲目を、小玉先生が続く2曲の指揮されました。1ヵ月前くらいに楽譜を交換し、その後、それぞれで練習し、今日の朝から合同練習…午前中と午後の少しの時間で仕上げをしていくわけですが、子どもたち、ものすごい集中力で練習をするわけですから、午後の練習の最後の方では「みんなの顔が少し疲れているけど、一休みして、集中して演奏して!」と小玉先生が檄を飛ばすほどでもありました。でも、その期待に応えた演奏になっていたのではないかと…素人ながらにそのように感じました。

記念演奏会終了後のセレモニーでは感謝状の贈呈などもありましたが、中国の方々にとっても「福」というのは縁起がいい一文字とのこと。「福生市」には「福」が含まれているので、とても喜んでおられたそうです。また、その後、懇親会があり、そこも同席させていただいたのですが、子どもたちの交流力って素晴らしい。そのことも実感しました。福生市という土地柄もあるのか、英会話がペラペラの中学生は大連の学生さんとものすごい盛り上がっていました。大連の子どもたちがそれぞれに持参したお土産などをもらったり、とてもいい光景を見せていただいたと思います。

こうした取組みは校長先生をはじめとする管理職の方の深いご理解があってできること。学校全体の雰囲気がとても良かったというのが大連のツアーをコーディネートされた方からの感想でもありました。大連の皆さんは積極的に海外との交流をしていきたい、中でも日本の吹奏楽のレベルはとても高いので学びたいという動機から実施している取組みになっているようで今回は2回目。まだまだこれからバージョンアップもされていくのあなあとも思った次第です。こうした取組みを通じ、草の根の交流が広がっていくことは理想的かもしれません。準備から実行までにあまりにも時間がなかったので、学校、吹奏楽部の皆さん、その保護者の皆さんの多大なる協力なくしては実現できなかったと感じています。体育館での会場準備から片付け、大連の皆さんへの花束の準備、交流会の準備や片付け…保護者の皆さんの協力体制にもびっくりしました。そしてまた、その保護者の皆さんと教育長がフツーに話しをしているというか、とても親しく会話をされている様子も印象的でした。ご無理をお願いした(かもしれない)私としては、子どもたちの笑顔を見ることができてほっとしました。