投票率はふるわず。

参院選が終わりました。政党に所属していた時とは違い、特に何か強制的にやらされるような活動がなく、ある意味、億劫になるような場面に遭遇しなくて良かった。

そして、私は多摩市馬引沢に拠点を構えている「自立ステーションつばさ」の創設者でもある木村英子さんを勝手に応援しておりました。「特定枠」の候補者だった木村さん。ご自身の名前での選挙活動が一切できないということで、そしてまた応援する私も「木村英子さん」と大々的に宣伝することが難しいというのが「特定枠」という話も聞いていたので、心の中でものすごく応援していて、SNSで気になる記事をシェアしていたものの…でした。

選挙戦最終日には多摩センターでの演説会開催。全く動員なしで、ものすごい人数、賑わいでした。木村英子さんがかつてのエピソードとして披露されていた市役所窓口対応の話し…今ではそんなことはないと思いますけれど、「ここが嫌なら出ていけばいい」…耳を疑うような本当の話しです。私には想像もつかないほどに数多くの差別的な経験をされている。そして、その都度その都度、きっと泣きながらも闘ってきたのだろうと思うわけですが、その体験をもとに紡ぎだされる一言一言の言葉の強さが訴える力は大きかった。ずしんと来るものがありました。

特定枠2位というのもまた、微妙な立場であり、巷では「無理」とも言われていましたが、ふたを開いてみれば…しっかりと、特定枠1位の舩後靖彦さんとともに当選という結果。「変わる」のだと思います。英子さんがインタビューで語っていたように、「国会に重度の障害者を入れてくれるかなというところから始まりますので、どれだけ合理的配慮が整うかどうかというのがまず今乗り越えなければいけない壁。」…ここをどうクリアしていくか、舩後さんと英子さんを迎えることとなる国会はもちろんのこと、それ以外のすべての場に問われていくことになると思います。多摩市でも…国会議員が来賓として出席をする場はありますし、その時の対応力…これまで多摩市が障がい者福祉の充実というスローガンをもとに力を注いできた取組みの進化が問われるのかもしれません柄。新しい時代、れいわ新撰組が令和時代初めての大型国政選挙にて果たした役割は大きいと思います。

熱の入った演説を終えたあとは、希望者全てとの握手会…小さいお子さんにはちゃんとしゃがんで子ども目線になり、話しかけたり握手をしている山本太郎氏の姿、一人ひとりに心を込めて接している気がしました。私だけかなあ・・・?ただ単に出された手を握るだけの雑な感じではなく、丁寧さを感じたひとときでした(もちろん、握手してしまうミーハーな感じな私)。

それにしても投票率が全く振るわない。ついに全国ベースでは50%を切る結果になり、多摩市でも前回よりも約6%ほど低下して約54%。この結果で「勝った」あるいは「負けた」としているわけなので、それもまたどうなのかなと個人的には…。とは言え、市議選よりもずいぶんと投票率が高いということもまた事実。いずれにせよ、大多数からは「見向きもされていない」こと再確認させられるようなこととなり…SNSを見ていると、私の周りは業界関係者も多く…選挙期間中は盛り上がっているような感じにもなるが、それが錯覚であることの自覚をしなければと思うのでした。投票率の件については、自分自身含めても何もできていない感じがあり、とても歯痒い。

投票日前日にTAMAシネマフォーラムの特別上映会「こどもしょくどう」。他人事にできない問題だなと。「いつでも、ここに来てね。大丈夫だよ。」って思ってもらえるような場所がつくれたらなあ。多摩市の場合には児童館もそんな存在になっているといいのだけれど。

選挙が終わったので、また、地道な活動を再開。今日は月曜日なので永山駅からでした。心が折れそうになることもありますが、それでも、諦めたらここで終わってしまうので。努力していたら、きっと喜びにも出会えるだろうという気持ちでやってます。実際に、今朝も知り合いにたくさんご挨拶できたことがうれしかったのでした。

れいわ新撰組から木村英子さんのこれからを市民の皆さんとともに大注目していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!