みなさんへの「ありがとう」とともに。

平成最後の春は、さくらの花がとても長持ち。市内をめぐっていると、まだまだピンクの花びらが私の心を和ませてくれます。乞田川のほとりを歩きながら、満開に咲いている桜がきれい、永山さくら通りの桜のアーチ、聖蹟桜ヶ丘のさくら通りの桜のアーケードも本当に見事でした。でも、私はそんな中で・・・太い幹からそっと細い枝を伸ばした先にひっそりと、それも木の根元にちかいところに咲いていた桜を見て・・・思いました。「置かれたところで咲く」という言葉を思い出していました。

市議会議員になる・・・と決めたのは17年前のことでした。ちょうど25歳の誕生日の数日前のことです。急遽開催されることになった補欠選挙があり、私に声がかかったのです。家族に政治家がいるわけではなし、ましてや、政治家になろうとかぎいんになろうなんてことを人生で一度も考えてことはありませんでした。

今、思うと…それほど先のことを考えず、25歳の勢いで立候補してしまったようにも思っています。そして、私はありがたいご縁をいただいて市議会議員としての活動を始めることになったのです。

あれから17年が経過しました。あっという間だったような気もします。でも、長くなったなあ・・・とも思う気持ちもあるのです。そして、今の任期では「議長」をやらせていただくことになり、これもまた、「議長になりたい」とか「議長をやってみたい」なんてことを一度たりとも思わずに活動してきた私にとっては青天の霹靂のような事態でもありました。身に合わないスーツを着せられたような気分でした。

議長としての2年間。一議員としても「らしくない」と言われてきましたが、それ以上に…「らしくない」と言われながらも、何とか、自分自身の考える「議長」としての振舞い、あるいは「議長」としての仕事、自分にとっての「あるべき議長像」に向けて、無我夢中で日々を過ごしてきたと思います。多くのことを綴るには、なかなか時間もかかることですが…でも、本当にかえがたい経験をさせていただきました。今、改めて、この2年間と17年間を振り返り、たくさんのみなさんに支えられてきたことをしみじみと感じています。こんな私でも議員になれたこと、そしてまた、私が議長として仕事ができたことは周りにいるみなさんのおかげだなと思います。特に、この2年間…副議長をつとめてくださった三階道雄議員には深く感謝をしています。そして、私のスタイルを支えてくれた議会事務局の皆さんにも。

いよいよ明日から市議会議員選挙がはじまります。私にとっては6回目の選挙です。議長公務と並行していく、そしてまた、議長の仕事をおろそかにはせず、全うしたいと考えています。過去に取り組んできた選挙とは異なり、今回も事務所は作りません、そして、今回は選挙カーも使わないことにしています。自分にとっては全く新しく、やったことのないスタイルで臨む選挙戦になるでしょう。不安な気持ちがないと言っては嘘になりますが、でも、自分に合った無理せず、背伸びせずに、とにかくベストを尽くしたいと考えています。

謙虚な気持ちで、そして一議員としてもう一度活動ができるように、市民から学び、市民とともに活動し、市民のみなさんと一緒に考えたこと、その想いを議長席ではなく、議席からしっかりと発言していけるように。みなさまへの「ありがとう」の気持ちを胸にしながら、私の明日がスタートします。