ペーパーレスの必要性を実感する会議。

今日は午前中は全議員向けの12月定例会前議案説明。そして明日の正午が議員は一般質問の事前通告の締切。今日の市議会議長会の意見交換会でも話題になりましたが、国分寺市の木村議長は一般質問をやっているそうです。つまり、議長も一般質問をやれないわけではなさそうですが、事務局に事あるたびに相談しておりますが、「いやいや、議長なので…」ということもあり、今のところ多摩市議会においては「議長は一般質問はしない」の伝統が継続中。木村議長は議長になる時の公約として「議長も一般質問をやります。」と掲げていたというので、次の議長を選ぶときにはぜひ「議長も一般質問をやります」と宣言してくれるような人を選べばいいのか…とひそかに思っております。

さて、市議会議長会ですが、まあ、今日は会場に入って、机を見た途端に驚いたのは資料の分厚さ!これに目を通すって…(笑)…相当大変。

一体、何枚の紙を使用しているのか!…ということですけれど、ページ数が556頁で、もちろん両面コピー仕立てとは言え…という。この資料を作成する事務局の作業量までをも考えてしまうわけですけれど、これはホントに大変!そしてまた、議長だけで26名、加えて随行で一緒に出席する事務局長用もあるわけなので、ホント、この会議の資料コピーだけで一体時間はどのくらいかかったかしら?、加えて何枚のコピー用紙を使用しているのかとか、まあ、会議の内容以上に気になることもあり、いろんな意味でお気の毒になります。この資料をここまで運んでくるにも一大事ですよね。

他の議長さんたちもさすがに驚いていらっしゃり、事前に、メールで会議資料に目を通すことはできないのか?とか、そしてまたメールで資料が送付されれば、各市で印刷もできるのに…とおっしゃっていました。世の中ペーパーレスなのに…という思いを誰しもが持ちながら、それにすぐに対応しきれない現状も認めざるを得ないという…。しかし、今日は心底ペーパーレスの必要性を感じた昼下がりでした。

ところで、こうした市議会議長会の会議はたいてい「シャンシャン」で終了しがちなわけですし、あまりにも形式的な感じで終了するのが通例だったわけですが、今日の会議では「東京2020オリンピック・パラリンピック大会ライブサイトに関する要望」について提案があり、議長会として東京都に要望書を提出することとしました。このライブサイトの件でも感じるのはいわゆる三多摩格差!

なんと、都内では8カ所開設されるライブサイトですが、多摩地域は…と言えばたった1カ所の都立井の頭恩賜公園のみ。これはいかがなものか?

というわけです。市議会議長会の席で要望書が提案された経験は…少なくとも私が議長になってからは一度もなかったわけですが、こうした「三多摩ならでは」の問題に対し、意見を上げていくというのはとてもいいことですね。オリンピック・パラリンピックの開催そのものに賛否はあったとしても、しかし、「開催する」となった以上は、東京都全体で盛り上げていくという考えに立ちで取組むべきだと思います。こうした要望が議長会から提出されれば、少しは東京都も考慮してくれるのではないか?と思いますし、仮にも要望書を出したとしてもまるで無視されるとすれば、それこそ三多摩に対する姿勢が問われることになるでしょう。さて、どうなるのかなあ?

各市の議長はこうした要望書を提出する運びになったことを地元の都議の皆さんにも伝達する必要がありますね。私も要望書の文面が正式なかたちに整えられた段階で、地元の都議の皆さんにはお届けしたいと考えております。そんなことで、東京市議会議長会としてヒトツカタチにできたことは一歩前進。今、会長市である町田市の若林議長がいろんなことを前向きに受け止めてくれるからこそ進むことですし、そしてまた、それを支えている事務局が「いや、それはちょっと…(あんまり余計なことをしないでほしい)」などと消極的であれば困ってしまうわけですが、町田市議会の事務局がしっかりしていることを物語る事例でもあるなと個人的な感想です。

こうした議長会に参加させていただくのもあと2回。指折り数えている自分がおります…(笑)。