友好都市富士見町議会のみなさんが来訪されました!

多摩市と友好都市32年目を迎えている長野県富士見町議会のみなさまが多摩市にいらっしゃいました。全議員でお越し下さったのです。ちょうど2年前、友好都市30周年記念式典が富士見町で開催され、当時の議長、副議長、子ども教育常任委員会のメンバーで出席をさせていただきました。当時、私も子ども教育常任委員会の一員として、はじめて富士見町議会の皆さんにお目にかかったのでした。その時の交流会では、「『友好都市』と言いつつも、議会どうしでの交流はまったくなかった!」ことにお互いに気が付き、「議会どうしでの交流もしていけたらいい。」と誰しもが思ったように記憶しています。私の前の、萩原重治議長も「顔のみえる交流が大事。」とおっしゃっていたことを覚えています。

その後、時を経て…。

私が議長になり、先ずは副議長と相談して行ったのが富士見町への表敬訪問。姉妹都市や友好都市を訪問して挨拶をされている他市議会の議長さんに倣いつつ…。これは先方との予定調整などもあり、今年の年明けのことでした。その際、富士見町議会さんも内部調整などを経て、「ようやく多摩市議会に訪問するめどがつきそう。」とも伺ってはいました。富士見町議会では議会基本条例の制定をめざしておられ、私たち多摩市議会の活動について視察もかねて…とのことでした。ならば・・・と、やはりせっかく全議員でいらしゃるのであれば、多摩市議会としてもできれば全議員でお迎えができればいいわけです。そんなことで、議会事務局どうしでの調整を進めてもらいました。

さて、富士見町議会のみなさまは、富士見町も出資をしているグリナード永山「ポンテ」の見学をされた後、多摩市議会にいらっしゃいました。今日は①インターネット中継について②タブレットPC導入について③決算と予算の連動についてと3つのテーマを説明させていただきました。余談ですが、視察にいらっしゃる前から話題にしていたのは、富士見町議会は事務局職員さんは正規職員さん2名(時によっては臨時職員さんがいる場合もある?)しかおらず、しかも選挙管理委員会と監査委員の事務局も兼任しているということで、そこの事情を加味して説明したほうが良いのでは?ということだったのですね。

例えば、インターネット中継などにしても発言者の氏名などのテロップを入れるために裏方作業をしている議事係がいますので、それをそのまま富士見町に取り入れるとなれば、職員の頭数的にも厳しいところありそう…等。多摩市議会の事務局は富士見町議会の事務局のみなさんのことを慮っていまして、私としてはその様子にある意味、不思議な気遣いを学んだ気がしました。

まあ、「インターネット中継の必要性」について言えば、それは開かれた議会という目標のために実施する取組みですが、それは決して議会だけのものではありませんね。「市民と市政を近づける」責任は等しく市長も負うものであって、場としては「議会」かもしれませんが、そこにおいて審議されている内容の公開性を高めていくことは、市長部局にとっても必要なはず。例えば一般質問や答弁などのやりとりを含め、公開していくことは市民のためにやった方がいいことであって、その視点に立てば、議会と市長部局ともに「どうやったら実現できるか」を協議することができるという意味です。もし、富士見町の町長さんも必要性を感じて下さるのであれば、上手く協議を整えば前に進みそうですね。財政的な面での課題は別にして、「インターネット中継による議会の公開」について「やらないほうがいい理由」があるとすれば、そのことを説明してもらうとよいかも(笑)…。

私たち多摩市議会における取組みも、まだまだ道半ばというか、要するに「今の到達点」をお話しするにとどまるわけで、タブレットの活用などについてもまだまだ課題の方が多いです。私たち自身もいろいろ試行錯誤しながら、今に至っていることも含めて、説明が伝わっているといいなあ。

そして、行政視察は終了した後、ひと息おいて、今度は「富士見町議会と多摩市議会初の交流懇談会」へ。会場は多摩センターでした。公務の合間を縫って市長も参加して下さり、ありがたかったです。市長がイルミネーションの案内役を務めまして、富士見町は入笠山からいただいているモミの木の「センターランドツリー」をご覧いただいたり、パルテノン多摩の方までご案内した後、センターランドツリーがどんなにか美しいかも確認していただきました。

「想像以上にすばらしい!」と皆さまに喜んでいただけて、本当にうれしく思いました。年明けまでやっているので…「日帰りでもぜひご家族でいらしてください!」と宣伝もしておきました♪

懇親会の会場はココリア多摩センターの「桃李」。事務局がお店側との交渉を重ねてくれたおかげで会場が貸切にもなり、とてもいい懇親会になったと思います。多摩市議会側も全議員が参加し、富士見町議会のみなさまをお迎えすることができました。私は萩原重治議長から引き継いでいた(と勝手に思っているが)「議会レベルでの交流を深めていく」という思いを達成することもできて、ホッとしています。前議長がいて、私の議長としての取組みがある…きちんと継続していくことが大切だなと思ってきたので、その意味ではかなり(自己)満足もしております。私たちが30周年記念式典で富士見町議会のみなさんからおもてなしをいただき、そのお返しが少しはできたならよかったかなと思います。そして、三階副議長は中締めの挨拶にて「こうした交流会をこれからも続けたい。」と表明をされていましたので、毎年とは言わないまでも…私たち多摩市議会の活動や取組みの一つに加わりそうですね…富士見町議会の皆さんの活動にも加えてもらわなければなりませんが。

私たち多摩市にとっては八ヶ岳少年自然の家がある富士見町であり、私も含め・・・「多摩市で育った子どもたちはみんなが思い出をつくる場所=富士見町」なんですよね。議会レベルでの交流がこれからも継続していくとすれば、どんなふうに発展していくのかも楽しみ。もちろん、それは来年4月にある選挙以降のことですが。ま、私たち議会どうしの交流もまた「草の根交流」のひとつとして、地道に続いていけばいいなと願っています。富士見町はとてもいいところで多摩市からも日帰りで行って楽しめる場所。さあ、高速道路の運転にも勇気を出してみようか…とちょっぴり思ったところですが、行くとしたらやっぱり電車だな。

富士見町議会のみなさまありがとうございました!