先週に引き続き、多摩市議会では予算決算特別委員会開催中で、今日から金曜日までの4日間は全体会です。決算審査のやり方も市議会によってさまざま。今日は夕刻から、南多摩議長会(八王子、町田、日野、稲城、多摩の5市議長で構成)の情報交換会がありまして、そこでも話題になりました。
さて、私は予算決算特別委員会のときには本会議場には入らないことにしています。議長さんによっては、発言はしなくても本会議場の自席(議長も本会議場に議席はあるので)で傍聴するという場合もあるのですが、質疑ができないストレスもありそうだと思うので議長室で音声を通じて、話を聴いております。時々、その間に打合せなどもできたりして、都合がいいかなと思っていますが。
本日の決算審査は歳出から始まり、まずはいきなり「女性センター」に関する費用が話題に。審査の進め方としては「款」(大きな分類)、「項」(款をもう少し支出目的にあわせて分類)を一つのまとまりにしており(といっても分かりにくいが)、例えば「総務費、総務管理費」という感じでその中に所属している「目」あるいは「目のつぎの『節』」を取りあげる感じですね。「総務費、総務管理費」といってもすごく幅広い分野…女性センターのこと、職員人件費のこと、シティセールス、国際交流、平和・人権、ミニバスや放置自転車等交通関係、行政改革に関すること、パルテノン多摩のこと、老人福祉館やコミニュティセンターと…ですので、舞台裏というのか、答弁者の待機する控室は大人数でひしめき合っております。予算や決算審査の時には課長が答弁するのですが、課長の元には係長ががっつり補佐役で活躍しています。
予め質疑の予告…がされている課長さんはそれなりに心の準備もできていると思いますが、議員側もふと質疑をしてみよう…なんて気持ちになって挙手する場合もあるため、総務費に関係する課長係長さんたちは全て控えていなければなりません。その緊張感というか…議長室から本会議場に向かう職員さんたちの姿を見ておりますと、そしてまた大挙して職員が押し寄せるその空気は何とも言えないです。
今日は菅原しげみ議員が地域の老人福祉館、地区市民ホールやコミュニティセンターのことを取り上げていて、「場があってこそ」市民の活動が保障されるという趣旨の話があり、そうだなあって思ったわけです。そして「場があってこそ」市民どうしもつながっていける…ということですね。この週末3連休、貝取こぶし館でカラオケ交流会があり参戦してきましたが、非常に盛り上がり、カラオケを通じて広がっている人の輪があることを感じました。カラオケは民業圧迫という批判もありますが、駅前に近いコミセンなどにはカラオケセットは置いていないと話されていて、そのあたりの配慮はなされているようでした。こうしたカラオケ交流会に課長、係長と見学にいらしているのにも驚いたわけですが、コミセンでこうした催しがさかんに行われ、そしてまた、ここで地域の人がつながっているという臨場感を共有してみること、体験してみてわかることもありそうです。
また、カラオケ交流会の最後には多摩市出身の柏木タカシさんのショー。これまた、大好評!柏木タカシさんは永山の「竹取の湯」ですごく人気を博しているとのお噂を耳にしておりましたが、その人気ぶりをちょっとだけ拝見させていただいた気がします。課長も係長も私も…ついつい握手をしてしまいまして。多摩市出身ということで、会場の皆さんもさらに大喜びという感じ。私もその歌声を初めて聴かせていただきましたが、やっぱり「プロ」として活動されているんだなあって思いました。
とは言え、カラオケ交流会に出場された方・・・セミプロというのか、ものすごいレベルが高い歌声、そしてまた、演歌の情緒あふれる歌詞に個人的には感心したり、惚れ惚れしつつ、楽しく参加をしてきた私でした。貝取こぶし館のカラオケ交流会は、舞台の横に大スクリーンに歌の画面が映し出されるという工夫がされていて、会場にいても一緒に歌を口ずさむことができるのも○(マル)です。
コミュニティセンターは地域ごとにいろんな取組みがあり、唐木田菖蒲館のピアノリサイタルにも足を運んできました。唐木田菖蒲館のロビーコンサートはなかなかすばらしいラインナップ。運営協議会の皆さんのネットワークを活かした企画の質の高さ…こんなに楽しめてワンコイン。おすすめです。
今回のピアニストは片岡健人さん。市内小中学校のご出身でそれこそ地元の方です!とてもやわらかな音色…やっぱりプロですね、手首の筋肉がやわらかく、しなやかな動きができるからこその音色!とこちらも惚れ惚れしつつ、個人的にはラヴェルの「水の戯れ」、ショパンの「ノクターン遺作」と親しんでいる大好きな曲を聴くことができて大満足。いつか、私も弾けるようになりたいと、最近…リハビリ中なんですけれど、ピアノのレッスンを再開するもの20年以上のブランクというのは恐ろしいですね。思うように鍵盤をタッチできないというのは、やはり手首の筋肉やら指の動きがあまりにも退化している証拠です。
いずれにせよ、コミュニティセンターは公共施設の統廃合という流れにおいては、「存続すべき」とされている施設であり、今後は次々に大規模改修にも取組んでいく必要があります。もともとグレード高く建設されているコミュニティセンターの場合、改修費用もかかりそうだなあと思いますが、身近な場所に「場」があることの意味は無視できないですし、中途半端な大規模改修だけはやめてもらいたいですね。私には工事内容のことまでよくわかりませんが、中途半端な工事というのは、その後に余計な費用を必要とするというのか、結果的には後からまた余分に費用を必要としてしまう…なんて場合も発生しそうなので、そうしたことは避けられる工事にしてほしいということです。
乞田貝取ふれあい館のホールの空調設備は改修をした(大規模改修ではないです)とは言え…轟音が響き、音楽活動で使用する場合など支障が出て仕方がない…という感じ。何とかならないものかと思います。贅沢は言えませんけれど、「使う気にはなれない」ということであれば残念すぎます。
地域の施設として残していうコミュニティセンターの活用は、今後益々…多摩市のまちづくりにおいてもポイントとなっていくでしょう。それぞれコミセンの運営を担う協議会をどのように存続発展していくか?についても課題になっているかと思います。時代環境に臨機応変に対応していけるという柔軟さが必要ですね。協議会の支え手になって下さっている皆さんとのていねいな話し合い、顔のみえる関係を大事にしていきたいというスタンスを忘れない行政であってほしい。カラオケ交流会にも足を運び、現場をちゃんと見てくれる課長や係長の存在って大事ですね。
というわけで、今日は総務費が終了し、民生費へと質疑は移り…「健幸まちづくり」関連の質疑のところでなぜか会議終了。明日は答弁から会議がスタートするのか?…何とも不思議な終わり方でした。