3月定例会 補正予算他…全会一致。

スムーズに議事進行が出来れば…明日は休会になるだろう…という見込みを立てた一日でした。昨年の記録を見て、一日頑張れは「明日」と「明後日」の2日間が休会となり、来年度予算審議に向けた勉強ができるというわけです。

…と言っても、私は予算決算特別委員会の戦力外でありまして…議長は加わらないので、予算審議の間は議会には行きますが、今回は議長室で審議の様子を聴くことになるかなあって思ったりしています。

今日は今年度補正予算から始まり、次年度予算提案、契約に伴いすみやかに議決が必要な条例や人事などについての提案と議決、あとは予算決算特別委員会で予算がみっちり審議されたのちに開催される各常任委員会に付託して審査予定の条例提案が行われました。そして、もちろん、議決案件については補正予算他について全会一致で可決。この光景をご覧になって、違和感を感じるという声もありますが、最近思うことですが…「各論反対総論賛成」というのか、結局のところ、議員それぞれも「個別最適」は追求していても「全体最適」となるとどこまで考え、そしてまた物事の優先順位をつけているのか?がはっきりしていないということです。もちろん、そうではなく発言や提案をされている方もいらっしゃいますが、そもそも縦割り行政に相対する議会ですので、例えば質疑などについてもどうしても「縦割り」にならざるを得ない…そこで、代表質問や総括質疑でもっと全体的な視点から方向性、あるいは「全体最適」を追求する議論が深まればいいと思うのですが、発言時間の制約とか…まあ、いろいろあって、結局「個別最適」のところでしか論議が深まっていかないのかな?とも感じております。

「個別最適」ということで言えば、いずれの議員の皆さんもとてもいい視点から質疑をし、改善点などを指摘されていて、「なるほどなあ」と思うのですが、まあ、「全部やろうとすれば、いくらお金があっても足りないほど!」というのが現実で、その時問われる「全体最適」の視点で言えば、結局…「総合調整」する市長に全てを委ねた格好になってしまう。

そして、市長は「全会一致」を獲得するために、あちこちに気を遣ってしまう。・・・もしかして、今の多摩市政はそんな風になっているのではないか?と思うのですね。「全会一致」を獲得しようと思うと、「あちらを立てればこちらが立たず」「こちらを立てればあちらが立たず」みたいなことになりがちでは?と思うことも多く、「選択と集中で…街の魅力を高めていく」というような市政運営というのか、政策推進いにつながる、勢いは出にくいですね。かつてある人が私に「捨てる神あれば拾う神あり」という人生を楽しむ秘訣を教えて下さったのですが、私、これはとても大事なことだと思っています。

ところで、本日の2枚の写真は先日お招きをいただいた「多摩平和まつり」で上演された劇「明日への航路~対馬丸からの伝言」の様子。演劇部だったもので…お芝居はいいなあ、好きですね。上手いとか下手とかではなく、「演じる」ってとても素晴らしいことだと思っていますし、「演じたい作品を自由に表現できる」ことの平和を実感できる舞台でした。何となく汲々として、言論一つひとつが難しくなりつつあるような世の中にあり、こうした作品を自由に発表できることの幸せがあるなと思ったのは私だけではないでしょう。演じ手のみなさんが一生懸命練習したことが伝わるとともに、「戦争をしてはいけない」という思いを一層強くさせるようなメッセージが胸に響き、目頭が久々に熱くなってしまいました。今度、沖縄に行ったときには対馬丸記念館に足を運ぼうと思っています。いつになるやら…ですが。

そんなわけで、明日明後日と2日間休会となりましたので、私もいろいろ先送りしている事務作業にあてようかなあと思いますし、予算審議で取り上げてもらいたい質疑をメモしようかなと思っています。